ドット投票とは
どっととうひょう/英語では dot voting
ワークショップや会議で出た案に、参加者が丸いシールや印で票を入れ、多く集まった案から絞り込むやり方。
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ドット投票は、ここではワークショップや会議で、たくさん出た案を絞るために、参加者が丸いシールなどで票を入れるやり方の意味で書きます。「シール投票」とも呼ばれます。
意味
付箋に書いて壁やボードに貼った案に、参加者が丸いシール(ドット)を貼って票を入れます。シールが多く集まった案ほど、多くの人が選んだ案ということになります。
よくある流れは次のとおりです。
- 出た案を、似たものどうしまとめて貼り直す
- 一人あたりのシールの数を決めて配る
- 何に票を入れるかの基準を伝える
- 全員が同時に貼る
- 票の多い案から順に見て、深く話す案を決める
一人で何枚も持てるので、「いちばんではないけれど、これもいい」という気持ちも票に表せます。全員が同時に貼れば数分で終わるので、20〜30の案が並んでいても、話し合う案をすばやく絞れます。オンラインでも、ホワイトボードのツールの多くに、似たことができる機能があります。
シールの色を分けて、「来月から試せる」は青、「お客様に喜ばれる」は赤、のように2つの基準で同時に票を入れてもらうやり方もあります。
使い方と例文
- 準備の打ち合わせで:「案が出たあとは、ドット投票で絞りましょう。シールは一人3枚、同じ案には2枚まで貼ってよいことにします」
- 当日の進行で:「シールを貼る前に基準をお伝えします。今日は、来月から試せそうな案に貼ってください」
- 結果を見て:「上の2つに票が集まりました。この2つを、残りの時間で詳しく話します」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| ドット投票 | 一人が複数の票を持ち、案にシールなどで票を入れる | ワークショップで案を絞るとき |
| 多数決 | 一人一票で、数の多い案に決める | その場で一つに決めるとき |
| 投票機能 | ウェビナーの配信中に、選択肢から答えてもらう | 参加者の層や関心を知るとき |
ドット投票は「絞るため」のもので、票の多い案にそのまま決めるとは限りません。多数決は一つに決めるためのもので、少ない側の気持ちは票に残りません。ウェビナーの投票機能は、主催者が用意した問いに答えてもらう道具で、参加者が出した案を絞るドット投票とは使いどころが違います。
実務で気をつけること
- 票を入れる基準を、貼る前に言う:「いいと思うもの」だけだと、目新しい案や無難な案に票が集まります。「来月から試せるもの」「お客様に喜ばれるもの」など、今日決めたいことに合わせて基準を決めます。基準を決めるのは主催者で、決める立場の人と前もってすり合わせておきます。基準の伝え方はファシリテーションのコツにも書いています。
- 全員で同時に貼る:順番に貼ると、先に貼った人、とくに役職の高い人の票を見てから決める人が出ます。一斉に貼るか、オンラインなら結果を最後まで見せない設定にします。貼り終わるまでは、話さずに貼ってもらいます。
- シールの数と、同じ案に何枚まで貼れるかを決める:案が多いのに持ち数が少ないと、票が散って差が出ません。同じ案にまとめて貼れるようにすると、強い思いのある人の票が目立ちます。どちらにするかは、始める前に決めて伝えます。
- 票で決めたことにしない:ドット投票は、深く話す案を選ぶためのものです。票の多い案にも、決める前に「この案で進めて困ることはあるか」を話す時間をとります。決め方の考え方は合意形成とつながります。
- 票の少ない案を捨てない:少数でも強い理由のある案が、あとで効くことがあります。写真を撮るか文書に残し、次の機会に見直せるようにしておきます。


