社内イベントの用語集

ファシリテーショングラフィックとは

ふぁしりてーしょんぐらふぃっく/英語では graphic facilitation

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

会議やワークショップで、出た意見をホワイトボードや画面に書いて整理しながら、話し合いを進めるやり方。「ファシグラ」とも呼ぶ。

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ファシリテーショングラフィックは、ここでは会議やワークショップで、出た意見をその場で書いて見せながら話し合いを進めるやり方の意味で書きます。「ファシグラ」と略されます。

意味

話し合いの最中に、出た意見をホワイトボードや大きな紙、画面に書いていき、意見どうしの関係を線や囲みで整理しながら進めるやり方です。書くことそのものが目的ではなく、いま何の話をしているかを全員に見せて、話し合いを前に進めるために書きます。

書くものは、だいたい次の3つです。

  • 今日決めることと、話す順番
  • 出た意見(言った人の言葉のまま)
  • 意見のまとまりと、決まったこと

絵はほとんど使いません。文字と、囲み・矢印・番号くらいで足ります。英語圏で graphic facilitation と呼ばれる進め方に近いものです。

書いてあることを全員が見ているので、同じ意見を何度もくり返す人が減り、「さっきの話はどこに行ったか」で迷うこともなくなります。話し合いの途中で、どの意見とどの意見がぶつかっているのかを指さして示せるのも、書きながら進めるよさです。

使い方と例文

  • 準備の打ち合わせで:「今回はファシグラでいきましょう。ホワイトボードは2枚使い、左に今日決めること、右に出た意見を書きます」
  • 当日の途中で:「いま出た3つの案を、ここに並べました。違いが分かるように、それぞれの手間と始められる時期を横に書き足します」
  • 話がそれたときに:「その話は大事なので、右下の枠に書いておきます。今日は、上に書いた2つを先に決めます」

似た言葉との違い

言葉 書く人 ねらい
ファシリテーショングラフィック 進行役、または進行役の指示を受けて書く人 書きながら話し合いを進める
グラフィックレコーディング 記録に専念する人 話の流れを絵と文字で残す
議事録 書記 決まったことと担当を残す

グラフィックレコーディングは、話し合いを外から記録するもので、描かれたものは終わったあとに見返すのが主な使い道です。ファシリテーショングラフィックは、書いたものをその場で指さして、話を戻したり、案を比べたりするのに使います。どちらも、決まったことと担当は別に文字で残します。ふつうの板書は途中で消したり書き直したりしますが、ファシリテーショングラフィックでは、出た意見を消さずに残し、最後まで全員に見えるようにしておくのが基本です。

実務で気をつけること

  • 書く人を、始める前に決める:進行役が書きながら進めることもありますが、書いているあいだは場に背を向けることになり、そのあいだに話が止まりがちです。人を出せるなら書く人を別に立て、進行役は「いまのをここに書いてください」と指示する側に回ります。分け方はファシリテーションのコツにまとめています。
  • 言った人の言葉のまま書く:書く人が言いかえると、「そういう意味ではない」が始まります。まとめるのは、意見が出そろってからにします。
  • 書く場所の割りふりを先に決める:ボードの上に今日決めること、真ん中に意見、端に脇へ置く話題、のように場所を決めておくと、途中で書く場所に迷いません。脇へ置く話題の枠はパーキングロットと呼ばれます。
  • オンラインでは、1枚のドキュメントに書く:スライドを何枚もめくると、前の意見が見えなくなります。全員が見ている画面に1枚の文書を映し、その下に書き足していきます。
  • 終わったら、写真ではなく文字にして配る:ボードの写真だけを送ると、読み返されません。決まったことと担当は、その日のうちに文字にして配ります。

くわしく読む

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