ケーススタディ(研修)とは
けーすすたでぃ/英語では case study
研修で、実際にありそうな場面を題材に、自分ならどう判断し、どう動くかを考えて話し合う学び方。
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ケーススタディは、研究の分野で一つの事例を深く調べる方法の意味でも、営業の資料で「導入事例」の意味でも使われますが、ここでは社内の研修の中で、場面を題材に考えて話し合う学び方の意味で書きます。
意味
ケーススタディは、英語の case study から来た言葉で、日本語では「事例研究」と訳されます。研修では、仕事の中で起こりそうな場面(ケース)を文章や資料で示し、受講者が「自分ならどうするか」を考えて話し合います。
研修のケーススタディには、だいたい次の3つが入っています。
- 場面:誰が、どんな状況で、何に困っているか
- 問い:この場面で、あなたならどう判断し、何をするか
- 話し合い:ほかの人の答えと比べ、なぜ違うのかを考える
答えを覚えるのではなく、判断のしかたを練習するのがケーススタディです。正解が一つに決まらない題材ほど、話し合いが深まります。
題材の長さは、研修の時間に合わせて変えます。数行で場面を示すだけの短いものなら、その場で読んで考えられます。資料や数字のついた長いものは、前もって読んできてもらいます。会議の進め方、営業での聞き方、部下への伝え方など、テーマを問わず使える学び方です。
使い方と例文
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研修の組み立てで:「講義だけだと現場で使えないので、後半はケーススタディにしましょう。題材は、よくある会議の場面にします」
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当日の進行で:「この場面で、あなたが進行役なら、次に何と言いますか。まず一人で3分考えて、書いてください」
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話し合いのあとで:「答えが分かれたのは、何を大事にするかが違ったからですね。どちらが正しいではなく、その違いを持ち帰ってください」
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題材を相談するときに:「ケーススタディの題材は、実際によくある場面に寄せて、人や部署が分からないように少し変えて書きます」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| ケーススタディ | 場面を題材に、判断のしかたを考えて話し合う | 考え方を身につけたいとき |
| ロールプレイング | 役を決めて、本番に近い場面を演じる | 話し方や対応を練習したいとき |
| 事例紹介 | うまくいった例を、講師が説明する | 知識として知ってほしいとき |
| ペアワーク | 2人1組で、話を聞き合う・練習する | 全員に話してほしいとき |
ケーススタディで「どうするか」を考え、ロールプレイングで「実際にやってみる」と組み合わせると、考えたことが手の動きまで落ちます。全員に意見を出してほしいときは、まず2人で話すペアワークから入る形もよく使われます。
実務で気をつけること
- 題材は、受講者の仕事に近づける:ほかの業界の大きな話は、聞いている分にはおもしろくても、自分の仕事に戻すところで止まります。題材は主催者と講師で前もって決め、社内でよくある場面に寄せます。ただし、実在の人や社内の出来事がそのまま分かる書き方は避けます。
- 問いを一つにして、答えの形を決める:「どう思いますか」では、感想で終わります。「次に何と言うか、一文で書く」のように、答えの形まで決めて出します。
- 一人で考える時間を先にとる:いきなり話し合うと、早く話した人の答えに寄ります。数分でも一人で書く時間をとってから、話し合いに入ります。
- 読む時間を当日に取りすぎない:長い題材を当日に読ませると、それだけで時間がなくなります。長いものは前もって読んでもらいます(ワークショップの事前課題の設計)。
- 講師は答えを先に言わない:話し合いの途中で講師が「正解」を示すと、受講者は考えるのをやめて、それを書き写します。講師の考えを伝えるのは、全員の答えが出そろったあとにします。
- 最後に、職場で使う一つを決めてもらう:話し合いがおもしろくても、職場に戻ると忘れます。最後に一人ずつ「明日からやること」を一つ書いてもらい、研修を終えます。


