グラフィックレコーディングとは
ぐらふぃっくれこーでぃんぐ
話し合いの内容を、その場で絵と文字にして大きな紙や画面に描き出す記録のしかた。「グラレコ」とも呼ぶ。
社内の研修・ワークショップなら:研修プログラムと料金の目安 →
グラフィックレコーディングは、ここでは会議やワークショップの内容を、その場で絵と文字にして描き出すやり方の意味で書きます。「グラレコ」と略されます。
意味
グラフィックレコーディングは、話し合いが進むのと同じ速さで、出てきた言葉やつながりを大きな紙やタブレットに描いていく記録のしかたです。文字だけの議事録と違って、話の関係(原因と結果、対立している点、並んでいる案)が絵として見えます。
描く人をグラフィックレコーダーと呼びます。絵がうまいかどうかより、話を聞きながら要点を選べるかが効きます。実際、描かれるのはほとんどが文字と四角と矢印で、人の顔は丸と点くらいです。
ワークショップや対話の場で使われることが多く、進行役とは別の人が受け持ちます。
使い方と例文
- 準備の打ち合わせで:「このワークショップはグラフィックレコーディングを入れましょう。全員が同じ絵を見ながら話せます」
- 当日の途中で:「ここまでの話を、いったん絵で見てみます。抜けているところがあれば言ってください」
- 終わりに:「描いたものを写真に撮って、明日までに全員に送ります」
似た言葉との違い
| 記録のしかた | 描く/書く人 | いつ使うか |
|---|---|---|
| グラフィックレコーディング | 記録に専念する人 | 議論の流れを残したいとき |
| ファシリテーショングラフィック | 進行役が兼ねることが多い | 書きながら議論を進めたいとき |
| 議事録 | 書記 | 決まったことと担当を残すとき |
| ホワイトボードへの板書 | その場の誰か | 短い打ち合わせで考えを整理するとき |
グラフィックレコーディングとファシリテーショングラフィックは重なる部分が多く、厳密に分けない人もいます。おおまかには、記録が主なのが前者、議論を進めるために書くのが後者です。
議事録の代わりにはなりません。絵には「誰が・いつまでに・何をするか」が残りにくいので、決まったことは別に文字で書く必要があります。
実務で気をつけること
- 進行役と描く人は分ける。進行役が描こうとすると、どちらも中途半端になります。人を分けられないなら、ラップアップの時間に全員で書くほうが現実的です。
- 頼むときに、描く範囲と納品の形を決める。全セッションか一部か、当日に描いたものをそのまま渡すのか後日清書するのか、データの形式は何か。ここを決めずに頼むと、当日になってから話が食い違います。
- 描いているものを、途中で一度見る時間をとる。終わってから見せるだけだと、きれいな絵で終わります。30分に1回、2分だけ全員で見て「違う」「抜けている」を言ってもらうと、記録の精度が上がり、参加者も自分の発言が残っていることに気づきます。
- 会議室の壁を確かめる。大きな紙を貼れる壁がない会議室は意外に多いです。ガラス張りの部屋や、額が並んでいる壁では貼れません。下見のときに見ておきます。
- 描いたあとの使い道を決めておく。写真を撮って共有して終わりだと、1週間で忘れられます。次の会の冒頭で映す、決まったことの一覧と並べて貼っておく、のように使う場面を先に決めます。出たことを実行に落とす進め方はワークショップの振り返りにまとめています。



