KPTとは
けーぴーてぃー
Keep(よかったので続けること)・Problem(困ったこと)・Try(次に試すこと)の3つに分けて書く、振り返りの型。
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KPTは、ソフトウェア開発のチームの振り返りでよく使われる型ですが、ここではワークショップやプロジェクト、社内の催しを終えたあとに、運営した側が振り返るときの使い方で書きます。
意味
Keep・Problem・Try の頭文字をとった言葉で、「ケーピーティー」または「ケプト」と読みます。振り返りで出てきたことを、次の3つに分けて書きます。
- Keep:うまくいったので、次も続けること
- Problem:困ったこと、うまくいかなかったこと
- Try:次に試すこと
ホワイトボードや1枚の紙を3つに区切り、付箋に書いて貼っていくやり方がよく知られています。Try は、Problem を直すためのものだけでなく、Keep をもっとよくするためのものも出します。
使い方と例文
- 終わった翌週の打ち合わせで:「運営した4人で30分とって、KPTで振り返りましょう。付箋は一人5枚までで」
- 振り返りの進行で:「まず Keep から書きます。うまくいったことを3分で出してください。Problem はそのあとにします」
- 締めくくりで:「Try が4つ出ました。次の回で試すのは、このうち2つにします。それぞれの担当も決めましょう」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| KPT | 続けること・困ったこと・次に試すことに分ける | チームや運営側の振り返り |
| YWT | やったこと・わかったこと・次にやることに分ける | 個人や研修での学びの振り返り |
| レトロスペクティブ | 区切りごとに、チームでやり方を見直す場 | ソフトウェア開発のチーム |
| ラップアップ | 決まったことと次の動きを、その場で確かめる | 会議の終わり |
KPT は「次にどう変えるか」を出すのに向いていて、YWT は「何を学んだか」を言葉にするのに向いています。レトロスペクティブは振り返りの場そのものの名前で、KPT はその場で使う書き方の一つです。会議の終わりに決まったことを確かめるラップアップとは、使う時期も中身も別です。
実務で気をつけること
- 「場の振り返り」と「決めたことの進み具合」を分ける。ワークショップのあとで KPT を使うなら、問いの立て方・時間の配り方・卓の組み方など、場のつくり方を見直すために使います。当日決めたことが動いているかは、別の場で確かめます。混ぜると、どちらも浅くなります(分け方はワークショップの振り返りにまとめています)。
- 開くのは、終わってから1週間以内にする。日がたつと困ったことだけが記憶に残り、Keep が出てこなくなります。運営した人だけで、30分あれば足ります。
- Keep から書く。Problem から始めると、誰のせいかを探す空気になりやすくなります。Keep を先に出すと、次も残すものがはっきりします。始める前に「人ではなく、やり方のことを書く」と約束しておくと、さらに書きやすくなります。
- Try は2つまでに絞り、担当と試す回を決める。Try が10個並んでも、次の回で試せるのは少しです。「次の回の受付で試す」のように試す場面まで決め、次の KPT の最初にそれを見ます。
- Try が思いつかないときは、Problem を1つだけ選んで掘る。「なぜそうなったのか」を2回聞くと、だいたい手の打てるところまで降りてきます。それでも出なければ、無理に書かず「次の回は様子を見る」と決めてかまいません。


