サイレントブレストとは
さいれんとぶれすと/英語では silent brainstorming
話さずに、まず一人ひとりが黙って案を書き出し、そのあとで共有するブレインストーミングのやり方。
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サイレントブレストは、「黙って行うブレスト」というそのままの意味の呼び名で、決まった型があるわけではありません。ここでは、会議やワークショップで、口で言い合う前に一人で書く時間をとるやり方の意味で書きます。
意味
サイレントブレストは、英語の silent(静かな)と、ブレインストーミングの略の「ブレスト」を合わせた言葉です。サイレントブレインストーミングとも言います。
進め方は、だいたい次のとおりです。
- 問いを出す:進行役が、何について案を出すかを一文で示す
- 黙って書く:5〜10分ほど、一人ひとりが付箋や画面に案を書く。この間は話さない
- 貼り出す・読み上げる:書いたものを全員が見える場所に出し、短く説明する
- 重ねる:ほかの人の案を見て、思いついた案を書き足す
口で言い合うブレストでは、先に話した人の案に、ほかの人の考えが引っ張られやすくなります。役職の高い人や、話すのが早い人の案が場を決めてしまうこともあります。最初に一人で書く時間をとると、それぞれが自分の案を持ったまま場に出せます。
話すのが苦手な人や、その場で考えをまとめるのに時間がかかる人も、書く時間があれば案を出せます。オンラインの会議でも、声が重ならないので進めやすいやり方です。一方で、案を口で言い合いながら膨らませる勢いは出にくくなります。書いたあとの共有の時間に、人の案に乗って書き足す時間をとると、その弱さを補えます。
使い方と例文
- 企画会議で:「今日は役職がばらばらなので、最初の7分はサイレントブレストにしましょう」
- 当日の進行で:「ここから7分は話さずに、付箋1枚に1つずつ書いてください。数が多いほどいいです」
- 共有の場面で:「では、書いたものを1枚ずつ貼りながら、一言で説明してください。質問はあとでまとめて受けます」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| サイレントブレスト | 黙って書いてから共有する | 立場がばらばら・話すのが苦手な人がいる |
| ブレインストーミング | 口で言い合いながら案を出す | 気心の知れた少人数 |
| ブレインライティング | 決まった用紙を回して、人の案に書き足す | 案をしっかり重ねたいとき |
| 事前課題 | 当日の前に、案や考えを書いてきてもらう | 当日の時間が短いとき |
ふつうのブレインストーミングの4つのルール(批判しない・自由に・量を・人の案に乗る)は、サイレントブレストでもそのまま使えます。書いた付箋は、そのままKJ法で整理したり、ドット投票で絞ったりできます。
実務で気をつけること
- 問いを紙や画面に出しておく:口で言っただけの問いは、書いているうちに忘れられます。何について書くかを、全員が見える場所に一文で出しておきます。問いを決めるのは主催者で、当日の前に決めます。
- 書く道具をそろえておく:付箋の色や大きさ、ペンの太さがばらばらだと、貼り出したときに読みにくくなります。会場なら太めのペンと同じ大きさの付箋を卓ごとに用意し、オンラインなら書き込み先のボードを前もってつくっておきます。
- 黙る時間を、進行役も守る:書いている途中で進行役が補足を話し始めると、手が止まります。補足は始める前にすませ、書いている間は時間の合図だけにします。
- 読み上げは短く区切る:一人ずつ長く説明すると、ここで時間を使い切ります。1枚につき一言、似た案はまとめて貼る、のように進めます。
- オンラインでは、書く場所を一つにする:チャットとボードと口頭がまざると、どこに何があるか分からなくなります。全員が同じボードに書く、のように一つに決めておきます。
- 当日の時間が足りないなら、前もって書いてもらう:書く時間を当日の前に移すのが事前課題です。事前課題の出し方はワークショップの事前課題の設計にまとめています。


