意思決定(会議)とは
いしけってい/英語では decision-making
いくつかの案から一つを選び、組織として進む方向を決めること。会議では、誰がどの決め方で決めるかを先に決めておく。
社内の研修・ワークショップなら:研修プログラムと料金の目安 →
意思決定は、経営学や心理学で「人がどう判断するか」を扱う言葉としても使われますが、ここでは会社の会議やワークショップで、何かを決めることと、その決め方の意味で書きます。
意味
意思決定は、いくつかの案の中から一つを選び、それで進むと決めることです。英語の decision-making にあたります。
会議で決まらない理由の多くは、案が足りないことではなく、「どうやって決めるのか」が決まっていないことです。会議の意思決定には、大きく分けて次の3つの決め方があります。
- 全員一致:全員が賛成するまで決めない
- 多数決:いちばん票の多い案に決める
- 決める人が決める:意見を聞いたうえで、責任を持つ一人が決める
どれが正しいというものではありません。議題の大きさ、急ぎかどうか、決めたあとに誰が動くかで、合う決め方が変わります。
このほかに、「担当者に任せる」という決め方もあります。会議では方向だけを決め、細かいことは担当者が決めてよい、とする形です。会議で決めることを減らしたいときに使います。また、「今日は決めない」と決めることも、意思決定の一つです。材料が足りないのに無理に決めるより、次に決めるために何がいるかをはっきりさせて終えるほうが、結果として早く進むことがあります。
使い方と例文
- 案内のメールで:「次の会議の3つ目の議題は、意思決定の議題です。意見を出し合ったあと、最後は部長に決めていただきます」
- 当日の冒頭で:「この件の決め方を先に確認します。今日は多数決にします。同じ票数なら、責任者の判断で決めます」
- 決まらなかったときに:「今日は決める人がいないので、意思決定は次回にします。今日は案を2つに絞るところまでにしましょう」
似た言葉との違い
| 決め方 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 全員一致 | 人数が少なく、全員が当事者のとき | 時間がかかり、一人の反対で止まる |
| 多数決 | 急ぐとき・影響が小さいとき | 負けた側の納得が残りにくい |
| 決める人が決める | 責任の所在をはっきりさせたいとき | 意見を聞く時間を省くと、人が動かない |
意思決定は「決めること」そのもので、合意形成は「全員が受け入れられる結論にたどりつくまでの話し合い」です。多数決で決めても、決める人が決めても、その前に意見を聞く時間をとれば、合意形成に近づきます。案を絞る途中では、票を入れて傾向を見るドット投票もよく使われます。
実務で気をつけること
- 決め方を、話し合う前に伝える:話し合ったあとに「で、誰が決めるの」となると、もう一度話が始まります。決め方は主催者が決める立場の人とすり合わせ、アジェンダに書いておきます。決め方の型は定例会議の進め方にもまとめています。
- 選ぶ基準を先にそろえる:「費用」「早さ」「試しやすさ」のどれを重く見るかがずれていると、どの決め方でも割れます。案を比べる前に、基準を2つほど決めます。
- 決める人がいないなら、決めない:決める立場の人が欠席の回に決めると、あとでひっくり返ります。その回は案を絞るところまでにします。
- 決まったことを、一文で読み上げて残す:「Aの案で、来月から試す。担当は営業チーム」のように、何を・いつから・誰が、を一文にして読み上げ、議事録に残します。
- 決め直す条件も決めておく:一度決めたことを、少し状況が変わるたびに話し直すと、何も進みません。「3か月試して、申し込みが増えなければ見直す」のように、決め直す時期と条件を、決めるときに一緒に決めておきます。
- 決める会議を減らす:小さなことまで会議で決めると、会議が増えます。担当者が決めてよい範囲を前もって決めておくと、会議で決めることが絞れます(会議を減らす方法)。

