対話会とは
たいわかい
経営陣と社員など立場の違う人が少人数で集まり、互いの考えを聞き合うことを目的にした話し合いの場。
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対話会は、地域や学校、行政と住民の集まりでも使われる言葉ですが、ここでは会社の中で、経営陣と社員、あるいは部署どうしが、少人数で考えを聞き合う場の意味で書きます。
意味
対話会は、何かを決めることや伝えることよりも、互いの考えを聞き合うことを目的にした集まりです。ここでいう「対話」は、勝ち負けをつける議論や、一方が話す説明とは違い、相手がなぜそう考えるのかを知ろうとする話し方を指します。
会社でよく開かれるのは、次のような対話会です。
- 社長や役員と、社員5〜10人ほどが話す会
- 新しい方針が出たあとに、現場の受け止めを聞く会
- 部署どうしで、相手の仕事の事情を聞き合う会
呼び名は「社長との対話会」「ラウンドテーブル」「車座の会」などさまざまです。名前よりも、人数を絞り、聞くことに時間を使う形かどうかが大事です。
議論は「どちらの案がよいか」を決めるための話し方で、対話は「なぜそう考えるのか」を知るための話し方です。対話会で先に考えの違いを知っておくと、そのあとに開く会議で、決める話が進みやすくなります。
使い方と例文
- 企画会議で:「全社の集まりでは質問が出にくいので、次は8人ずつの対話会を4回に分けて開きませんか」
- 案内の文で:「今回の対話会は、何かを決める場ではありません。新しい評価の仕組みについて、感じていることをそのまま聞かせてください」
- 当日の進行で:「役員の方は、最初の20分は聞く側に回ってください。答えるのは、そのあとにまとめてお願いします」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 対話会 | 少人数で、互いの考えを聞き合う | 方針の受け止めや現場の声を知りたいとき |
| タウンホールミーティング | 経営陣が話し、大人数の社員の質問に答える | 方針を伝えて質問を受けるとき |
| 説明会 | 決まったことを伝える | 制度や体制が変わるときの周知 |
| 1on1 | 上司と部下が一対一で話す | 日々の仕事の相談・育成 |
タウンホールミーティングは人数が多く、経営陣が答える側に立ちます。対話会は人数を絞り、経営陣も聞く側に回るのが違いです。タウンホールでは出にくい本音を対話会で拾い、そこで多かった声に次のタウンホールで答える、という組み合わせ方もあります。1on1との違いは、同じ立場の人が数人いることです。一人では言いにくいことも、「ほかの人も同じだった」と分かると出やすくなります。
実務で気をつけること
- 人数は10人までにする:それより多いと、話す人と聞いているだけの人に分かれます。全社で開くなら、回を分けます。誰と誰を同じ回にするかは事務局が決め、直属の上司と部下は別の回にします。オンラインで開くなら、6人ほどまでにすると全員が話せます。
- 聞いた話を何に使うかを、最初に言う:来期の方針に生かすのか、聞くこと自体がねらいなのか。言わずに始めると、参加者は「言っても変わらない」と考えて、当たりさわりのない話をします。
- 経営陣には、前もって「聞く役」をお願いしておく:経営陣が最初から説明を始めると、説明会になってしまいます。最初の時間は聞くだけ、答えるのはあとでまとめて、と主催者から伝えて了解をもらいます。
- 問いは1つか2つに絞る:「何でも話してください」では話が散ります。「新しい方針で、自分の仕事がいちばん変わりそうなのはどこですか」のように、自分の仕事から話せる問いを用意します。問いの立て方はファシリテーションのコツにもまとめています。
- 聞いたことに、何をしたかを返す:終わったあと、出た声をまとめ、そのうち何を変えたか、変えないものはなぜかを参加者に返します。返さないと、次の対話会から人が集まりにくくなります。


