KJ法とは
けーじぇーほう/英語では KJ method / affinity diagram
付箋などに書き出した意見や事実を、似たもの同士で集めて名前をつけ、まとまりどうしの関係を図にして整理するやり方。
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KJ法は、研究の現場で調べたことをまとめる方法として生まれ、いまは企画や会議でも広く使われています。ここでは、社内のワークショップや会議で、出た意見を整理するやり方の意味で書きます。
意味
KJ法は、ばらばらに出た意見や事実を、似たもの同士で集めて整理するやり方です。名前は考案した人の名前の頭文字からきています。英語では affinity diagram(親和図)と呼ばれるやり方に近いものです。
おおまかな流れは、次の4つです。
- 書き出す:1枚の付箋に1つのことを書く
- 集める:似ていると感じる付箋を近くに寄せる
- 名前をつける:集まったまとまりに、中身を表す一文をつける
- 関係を図にする:まとまりどうしを線や矢印でつなぎ、原因と結果や、反対の関係を見えるようにする
ワークショップでは、最後の「関係を図にする」まで進めず、集めて名前をつけるところで終えることも多いです。それでも、ばらばらだった意見の全体が見えるようになります。
人数は、1卓4〜6人ほどが進めやすい目安です。人数が多いと、付箋を動かす人が偏ります。オンラインでは、付箋を自由に動かせるボードを使えば、同じ流れで進められます。
使い方と例文
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企画会議で:「お客様の声を付箋に書き出して、KJ法でまとめてから、次の施策を考えましょう」
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当日の進行で:「似ていると思う付箋を、黙って近くに寄せてください。理由はあとで話します」
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まとめる場面で:「このまとまりの名前は『申し込みの手間が多い』でどうでしょう。『手続き』だけだと、何が問題か分かりません」
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振り返りの場面で:「今日の付箋は、写真に撮って共有します。まとまりの名前だけを並べたものを、来週の会議の資料にします」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| KJ法 | 出た意見を集めて名前をつけ、関係を整理する | 出したあと、全体をつかむとき |
| ブレインストーミング | 批判せずに案をたくさん出す | 案を出すとき |
| ドット投票 | 票を入れて、案を絞る | 選ぶとき |
| マインドマップ | 一つのテーマから枝分かれに広げて書く | 一人で考えを広げるとき |
ブレインストーミングが「広げる」、ドット投票が「選ぶ」とすると、KJ法はその間で「整理する」役目を受け持ちます。広げる時間と絞る時間を分ける考え方は、発散と収束とも呼ばれます。
実務で気をつけること
- 付箋1枚に1つだけ書く:1枚に2つのことが書いてあると、どこに寄せるか決められません。書き出す前に、進行役が「1枚に1つ、一文で」と伝えます。
- 先に箱を決めない:「人・もの・お金」のように先に分類の箱をつくると、付箋をはめこむ作業になり、新しい気づきが出ません。似ているかどうかだけで集め、名前はあとからつけます。
- 名前は一語ではなく一文で:「集客」「コスト」のような一語の名前では、何が言いたいまとまりなのかが残りません。「申し込みの手間が多くて、途中でやめる人がいる」のように、読めば分かる一文にします。
- 時間を区切る:きれいにまとめようとすると、いつまでも終わりません。集める10分、名前をつける15分のように、進行役が時間を決めて進めます。顧客の声を整理するワークショップの組み方は顧客解像度を揃えるワークショップにまとめています。
- 少ないまとまりを捨てない:1枚だけ離れて残った付箋は、ほかの人が気づいていない大事な点のことがあります。無理にどこかへ入れず、そのまま一つのまとまりとして残します。
- できあがった図を写真に残す:終わったら全体と、まとまりごとの近い写真を撮ります。オンラインで行ったときは、ボードの画面をそのまま保存します。


