フィッシュボウルとは
ふぃっしゅぼうる/英語では fishbowl
内側の輪に座った数人が話し合い、外側の輪の人がそれを聞く対話の進め方。空いた椅子に座れば、外の人も話に加われる。
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フィッシュボウルは英語で金魚鉢のことですが、ここでは会議やワークショップで、内側の輪の人が話し、外側の輪の人がそれを聞く対話の進め方の意味で書きます。
意味
椅子を二重の輪に並べ、内側に4〜5脚、その外側に残りの人の椅子を置きます。内側に座った人だけが話し、外側の人は聞きます。外から金魚鉢をのぞくように話し合いを見る形から、この名前がついています。
よくあるのは、内側の椅子を1脚だけ空けておくやり方です。
- 内側に数人が座り、問いについて話し始める
- 外側の人で話に加わりたくなった人は、空いた椅子に座る
- 誰かが座ったら、内側の誰か1人が外へ出て、また1脚空ける
- これをくり返し、最後に全員で出たことを振り返る
空いた椅子を置かず、内側の顔ぶれを決めておく形もあります。大人数の場で、全員が聞いている前で少人数の話し合いを見せられるのが、この進め方のよいところです。
社内では、経営陣と若手が話す場、意見の分かれている部署どうしが話す場、研修やワークショップの最後のまとめの時間などで使われます。外から聞いている人は、自分と違う立場の人が何に困っているのかを、話に割って入らずに聞くことができます。
使い方と例文
- 企画会議で:「40人全員で話すと発言が偏るので、フィッシュボウルにしましょう。内側は5脚で、1脚は空けておきます」
- 当日の進行で:「外側の方で、いまの話に加わりたくなったら、空いている椅子に座ってください。座ったら、内側の誰か1人が外へ出ます」
- 締めくくりで:「外から聞いていて、いちばん心に残った言葉を、近くの人と1分で話してください」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| フィッシュボウル | 内側の数人が話し、外側の人が聞く。席を入れ替われる | 大人数の前で少人数の話し合いを見せたいとき |
| ワールドカフェ | 全員が卓に分かれ、席を移りながら話す | 全員が話して考えをまぜたいとき |
| パネルディスカッション | 壇上の話し手が、進行役の問いに答える | 登壇者の考えを聞き手に届けたいとき |
ワールドカフェは全員が話す側に立つ進め方で、フィッシュボウルは「話す人」と「聞く人」を分けるのが違いです。パネルディスカッションとは見た目が似ていますが、パネルは壇上の顔ぶれが最後まで変わりません。フィッシュボウルは、聞いている人が途中から話す側に移れます。
実務で気をつけること
- 最初に内側に座る人を、前もって頼んでおく:始まってすぐは、誰も空いた椅子に座りに来ません。テーマについて話せる人を3〜4人選び、事前に「最初の10分を話してほしい」と頼んでおきます。立場の違う人を組むと、外から聞いていて面白くなります。
- 出入りの約束を、始める前に一度だけ説明する:誰かが座ったら内側の誰かが出る、出るのは話し終えた人から、など。説明を省くと、空いた椅子に誰も座らないまま終わります。
- 問いは、立場で答えが分かれるものにする:全員が同じ答えになる問いだと、聞いている側が退屈します。「新しい仕組みで、いちばん助かるのは誰で、いちばん困るのは誰か」のように、立場ごとに見え方が違う問いが向いています。問いは、外側の人にも見える場所に大きく書いておきます。
- 外側の人にも、手を動かす役を渡す:聞いているだけだと、集中が続きません。「気になった言葉を付箋に書く」「最後に近くの人と1分話す」のような役目を最初に伝えておきます。
- 部屋の広さと椅子を確かめる:二重の輪は、机を片づけた広い部屋でないと組めません。机が固定された会議室では難しいので、下見で見ておきます。オンラインでは、話す人だけがカメラを入れる形にすると近いことができます。


