ワールドカフェとは
わーるどかふぇ
カフェのような雰囲気で4人ほどの卓に分かれ、何度か席を移りながら、一つの問いについて話し合う対話の進め方。
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ワールドカフェは、学校や地域の集まりでもよく使われる対話の進め方ですが、ここでは会社の中で、部署や役職をまたいで話す場に使うときの意味で書きます。
意味
1990年代にアメリカで生まれた、大人数で対話するための進め方です。カフェにいるような気楽な雰囲気のほうが、人は本音で話せる、という考え方から名前がついています。
よくある流れは、次のとおりです。
- 4人ほどの卓に分かれ、すべての卓に同じ問いを出す
- 20分ほど話し、話しながら卓の大きな紙に書いていく
- 卓に1人だけ残る「ホスト」を決め、ほかの人はばらばらに別の卓へ移る
- 移った先で、ホストが前の話を短く伝え、その続きを話す
- これを2〜3回くり返し、最後に元の卓へ戻るか、全体で出たことを話す
席を移るたびに、ほかの卓で出た考えがまざっていくのが、この進め方の特徴です。
使い方と例文
- 企画会議で:「40人いるので、全員で話す時間はワールドカフェにしましょう。席の移動は2回で」
- 当日の進行で:「1回目はここまでです。卓のホストを1人決めて、ほかの方はばらばらに別の卓へ移ってください」
- 最後に:「3回とも、いちばん多くの卓で出てきた言葉は何でしたか。ホストの方から、ひと言ずつお願いします」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| ワールドカフェ | 席を移りながら、一つの問いを大人数で話す | 考えを広げて、まぜたいとき |
| ワークショップ | 参加者が手を動かし、その場で決める・つくる | 決めること・つくるものがあるとき |
| グループ討議 | 決まった班のまま、課題について話し合う | 研修や会議の中のワーク |
| タウンホールミーティング | 経営陣が話し、社員の質問に答える | 方針を伝えて質問を受けるとき |
ワールドカフェは、考えを広げてまぜることは得意ですが、決めることは得意ではありません。決める場にしたいときは、ワールドカフェのあとに、決めるための時間を別に置きます。その時間は、ワークショップの形で組むことが多いです。
実務で気をつけること
社内で開いたワールドカフェは、「いい話ができた」で終わることがよくあります。進め方のせいではなく、問いと、終わったあとに何に使うかが決まっていないことがほとんどです。
- 問いは、全員が自分の経験から話せるものにする。「会社の未来をどうしたいか」のような大きな問いでは、きれいな言葉ばかりが出ます。「この半年で、部署をまたいでうまくいった仕事は何でしたか」「お客様に言われて、いちばん心に残っている言葉は」のように、思い出して話せる問いのほうが、席を移っても話が続きます。
- 出た言葉を何に使うかを、主催者が先に決める。来期の方針の材料にするのか、次のワークショップの材料にするのか。決めておかないと、大きな紙の写真がフォルダに残るだけになります(社内ワークショップが「やって終わり」になる理由)。
- 最初の卓から、部署と役職をまぜる。最初の卓を部署ごとにすると、移っても同じ部署の話が続きます。まぜ方はワークショップのチーム分けにまとめています。
- ホストの役目を、始める前に伝える。ホストは前の話を1分で伝える係で、意見をまとめる係ではありません。これを伝えておかないとホストの話が長くなり、移ってきた人が話せなくなります。
- やらないほうがいい場面もある。その日のうちに決めなければならないことがあるときや、参加者が10人に満たないとき(席を移っても顔ぶれがあまり変わらない)は、ほかの進め方のほうが向いています。



