ブレインストーミングとは
ぶれいんすとーみんぐ/英語では brainstorming
よい悪いを言わずに、短い時間でできるだけ多くの案を出し合う話し合いの進め方。略して「ブレスト」。
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ブレインストーミングは、ふだんの会話で「ちょっとブレストしよう」と軽い相談の意味でも使われますが、ここでは会議やワークショップで、決まったルールのもとで案をたくさん出す進め方の意味で書きます。
意味
1940年代のアメリカで、広告の仕事から広まった、案を出すための話し合いの進め方です。英語の brainstorming は「頭の中に嵐を起こす」というような意味で、日本では「ブレスト」と略して使われます。
よく知られているのは、次の4つのルールです。
- 批判しない:出た案のよい悪いは、この時間には言わない
- 自由に出す:とっぴな案、すぐには実現できそうにない案も歓迎する
- 量を出す:質より数。たくさん出すほど、使える案がまざる
- 人の案に乗る:ほかの人の案を組み合わせたり、広げたりしてよい
ブレインストーミングは「出す」ための時間で、出た案を選ぶのは別の時間にします。案を広げる時間と絞る時間を分けるこの考え方は「発散と収束」とも呼ばれ、ワークショップの組み立ての基本になっています。
日本語で言い換えるなら、「案出し」「アイデア出し」です。
使い方と例文
- 企画会議で:「新しいセミナーのテーマは、まず15分ブレストしましょう。この時間は、いい悪いは言わないでください」
- 当日の進行で:「いま23個出ています。あと5分で40個をめざしましょう。似た案でもかまいません」
- 切り替えで:「ここでブレストは終わりです。ここからは、出た案を3つに絞る時間にします」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| ブレインストーミング | 口で言い合いながら、批判せずに案を出す | 案の数を出したいとき |
| ブレインライティング | 紙に書いて回しながら、黙って案を出す | 話すのが苦手な人が多いとき |
| ドット投票 | 出た案に、シールなどで票を入れて絞る | 出したあと、選ぶとき |
| 会議 | 関係者が集まって報告し、決める | ふだんの仕事の判断 |
口で言い合うブレストは、声の大きい人や役職の高い人の案に流れやすくなります。そうなりそうな場では、まず一人ずつ黙って付箋に書く時間をとり、それから読み上げる形にすると、出る案の幅が広がります。出た案を絞るときはドット投票などを使います。オンラインでは、口で言い合うと声が重なるので、全員が同じ画面の付箋やチャットに書いてから読み上げる形のほうが進めやすくなります。
実務で気をつけること
- 「出す時間」と「選ぶ時間」を、口に出して分ける:出している最中に「それは難しい」と言う人がいると、そこで止まります。進行役が「ここから10分は出すだけ」と始める前に言い、選ぶ時間に入るときも同じように伝えます。切り替え方はファシリテーションのコツにまとめています。
- 問いを具体にする:「売上を上げるには」では、大きな案しか出ません。「来月、いまのお客様にもう一度会うきっかけを30個」のように、相手と期限と数を入れます。問いを決めるのは主催者で、当日の前に責任者とすり合わせておきます。
- 時間は短く区切る:だらだら続けると、同じ案が出始めます。10〜15分を1回にして、出なくなったら問いを少し変えて2回目に入ります。最初の数分は、ありきたりの案が出るものです。そこで止めずに続けると、後半に変わった案が出てきます。
- 決める立場の人には、最後に出してもらう:役職の高い人が最初に案を出すと、ほかの人はその近くの案しか出さなくなります。前もって「最後に出してください」とお願いしておきます。
- 選ばれなかった案も残す:写真やドキュメントに残しておくと、別の企画で使えることがあります。今日の話からそれた案は、捨てずに脇の枠に書いておきます。


