オープンスペーステクノロジーとは
おーぷんすぺーすてくのろじー/英語では open space technology
参加者がその場で話したいテーマを出し、関心のあるテーマの輪を自分で選んで話し合う進め方。略してOST。
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オープンスペーステクノロジーは、名前に「テクノロジー」とありますが、機械やITの技術のことではありません。ここでは、参加者が自分でテーマを出して話し合う、会議やワークショップの進め方の意味で書きます。
意味
1980年代にアメリカで生まれた、大人数で話し合うための進め方です。略して OST と呼ばれます。主催者が決めるのは大きなテーマと時間割の枠だけで、何について話すかは参加者がその場で出します。
よくある流れは次のとおりです。
- 全員が輪になって座り、主催者が大きなテーマを伝える
- 話したいことがある人が紙に書いて読み上げ、壁の時間割に貼る
- 参加者は、関心のあるテーマの輪を自分で選んで集まる
- それぞれの輪で話し、出たことと次の動きを紙に残す
- 最後に全員が集まり、輪ごとの記録を共有する
途中で、いまの輪では役に立てない、学べないと感じたら、別の輪へ移ってかまいません。この「移ってよい」という約束が、この進め方の大事な考え方です。参加者が自分で選んだ輪に座るので、話し合いへの身の入り方が変わります。
使い方と例文
- 企画会議で:「合宿の2日目の午後は、オープンスペーステクノロジーにしませんか。テーマは参加者に出してもらいます」
- 当日の冒頭で:「いまから30分で、話したいテーマを出してもらいます。出した人が、その輪の呼びかけ役です」
- 途中で:「いまの輪から離れたくなったら、遠慮なく別の輪へ移ってください。移るのは失礼ではありません」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| オープンスペーステクノロジー | 参加者がテーマを出し、選んだ輪で話す | 参加者の関心から課題を洗い出したいとき |
| ワールドカフェ | 主催者が出した一つの問いを、席を移りながら話す | 一つの問いについて考えをまぜたいとき |
| アンカンファレンス | 参加者が当日に話す内容と枠を決める集まり | 社外の人が集まる勉強会や交流の場 |
| ワークショップ | 手を動かして、その場で決める・つくる | 決めること・つくるものがあるとき |
ワールドカフェは、主催者が出した問いに全員で向き合います。オープンスペーステクノロジーは、問いそのものを参加者が出すのが違いです。社外の集まりで、参加者が当日に話題を持ち寄る「アンカンファレンス」も、考え方の近い形です。ワークショップのように、終わりに一つの結論を決める形にはなりにくいので、決めたいことがある場では、このあとに決める時間を別に置きます。
実務で気をつけること
- 大きなテーマは、参加者が本当に困っていることにする:テーマが参加者にとって遠い話だと、紙に書く人が出ません。決めるのは主催者で、経営陣や責任者と「この範囲なら何を話してもよい」を先に決めておきます。
- 時間は半日以上とる:テーマを出す時間、輪で話す時間、共有の時間を合わせると、2時間ではほとんど話せません。泊まりの合宿や、丸一日をあてられる場に向いています。組み方はオフサイトミーティングの進め方にまとめています。
- 記録の書き方を1枚にそろえる:輪ごとに書き方が違うと、最後の共有で比べられません。「話したテーマ」「出た考え」「次に誰が何をするか」の3つを書く紙を、事務局が用意しておきます。
- 出たテーマを、あとで誰が引き取るかを決める:参加者が自由に出すぶん、終わったあとの行き先がばらけます。どのテーマを、どの会議で、誰が続けるかを、最後の共有の時間に決めます。
- 向かない場面もある:答えがもう決まっているときや、決められる範囲が狭いときは、参加者に自由に出してもらうほど、あとでがっかりさせます。そのときは、主催者が問いを決める進め方を選びます。


