グランドルールとは
ぐらんどるーる
会議やワークショップのはじめに全員で確かめる、その場だけの話し方の約束。「グラウンドルール」とも書く。
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グランドルールは、野球で球場ごとに決める特別なルールの意味でも使われますが、ここでは会議やワークショップで、参加者が守る話し方の約束の意味で書きます。「グラウンドルール」と書かれることもあり、意味は同じです。
意味
グランドルールは、その場にいる人たちのあいだだけで決める、話し合いの約束です。英語の ground rules から来た言葉で、「ある場を始める前に確かめておく、基本の決まりごと」という意味で使われます。
表記は「グランドルール」と「グラウンドルール」の両方が使われていて、どちらかが間違いということはありません。英語の発音に近いのはグラウンドのほうです。
会社の会議やワークショップでは、たとえば次のようなものがグランドルールになります。
- 人の話は最後まで聞く
- 役職ではなく「さん」で呼ぶ
- 出た意見を、その場ですぐに否定しない
- 決まったこと以外は、部屋の外に持ち出さない
- パソコンを開くのは、書く係の人だけ
日本語で言い換えるなら、「この場の約束」「話し合いのルール」です。
使い方と例文
- 準備の打ち合わせで:「今回は部長も入るので、グランドルールに『役職は置いておく』を入れておきましょう」
- 当日の冒頭で:「始める前に、今日のグランドルールを3つだけ読みます。1つ目、人の意見をすぐに否定しない。2つ目……」
- 話がそれたときに:「グランドルールの2つ目に戻ると、今日は来期の話だけをするので、その件はいったん脇に置かせてください」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| グランドルール | その場だけの、話し方の約束 | 会議・ワークショップの冒頭 |
| 行動指針 | 会社やチームが、ふだんから大事にする考え方 | 日々の仕事・評価 |
| アジェンダ | 何を、どの順番で、何分で話すか | 招待や議題の資料 |
| 会議のマナー | 遅れない・資料を先に読むなど、どの会議にも通じる作法 | 社内の決まり・新人の研修 |
グランドルールは「どう話すか」の約束で、アジェンダは「何を話すか」の予定です。行動指針は会社に1つですが、グランドルールは場ごとに変えます。毎回の会議で同じものを使い回すより、その場で起きそうなことに合わせて選ぶほうが効きます。
実務で気をつけること
- 数は3つまでにする。5つも6つも並べると、誰も覚えていません。読み上げて10秒で終わるくらいが目安です。
- その場で起きそうな困りごとから決める。「積極的に発言しよう」のような誰にでも当てはまる約束より、「部長は最後に話す」「数字の話は資料を見てから」のように、その場で起きそうなことを先に止める約束のほうが効きます。決めるのは進行役で、決める立場の人(上司や決裁者)には前もって見せて、了解をもらっておきます。上の人が破ると、約束はその場でなくなるからです。
- 冒頭で読み上げて、見える場所に置いておく。ホワイトボードの端か、オンラインなら画面に映しているドキュメントのいちばん上に書きます。話がそれたときに、指をさして戻れます。戻し方の具体はファシリテーションのコツにまとめています。
- くり返す会議では、読み上げを短くする。毎週同じ顔ぶれで毎回読み上げると、形だけになります。新しい人が入った回、守られていないと感じた回だけ読み直せば十分です。
- やらないほうがいい場面もある。3人で15分の打ち合わせのように、話す人が少なく時間も短い場では、約束を読む時間のほうがもったいないこともあります。そのときは「今日は結論だけ決めます」の一言で足ります。
約束を読み上げたあとは、一人ずつひと言話すチェックインにつなげると、本題に入りやすくなります。



