イベントマーケ用語集

導入事例とは

どうにゅうじれい/英語では case study

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

自社の製品やサービスを使ったお客様が、どんな課題をどう解いたかをまとめたもの。記事や資料のほか、お客様が登壇する事例セミナーの形でも使う。

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導入事例は、ITの製品から設備、研修まで、会社どうしの取引(BtoB)で広く使われる言葉です。ここでは、マーケティングで使う記事や資料、それに事例をテーマにしたセミナーの意味で書きます。

意味

導入事例は、自社の製品やサービスを導入したお客様が、どんな課題を持っていて、何をして、どう変わったかをまとめたものです。読み方は「どうにゅうじれい」です。単に「事例」、英語で「ケーススタディ」とも言います。

使われる形は、主に3つです。

  • 記事:自社のサイトに、お客様への取材をもとに書いて載せる
  • 資料:営業の場で渡すPDFや、提案書の1ページにする
  • 講演:お客様にセミナーやカンファレンスで話してもらう(事例セミナー・事例講演)

検討している人にとって、導入事例は「自分たちと似た会社がどう使ったか」を知る手がかりです。売り手の説明より、使った人の話のほうが信じてもらいやすい。そのため、検討の後半で読まれることが多い材料です。

使い方と例文

  • 企画会議で「次のセミナーは、導入事例を2社に話してもらう回にしませんか。課題の似た会社に来てほしいので」
  • お客様へのお願いのメールで「導入事例として、取り組みのお話を伺えないでしょうか。社名を出すかどうかは、原稿をご確認いただいたうえでご判断ください」
  • 営業との打ち合わせで「この業種の導入事例がまだありません。次の取材先の候補を一緒に挙げてください」

似た言葉との違い

言葉 中身 誰の言葉か
導入事例 課題・取り組み・変化の流れ お客様への取材をもとに、自社がまとめる
お客様の声 使った感想の短い一言 お客様の言葉をそのまま
ホワイトペーパー 課題の解き方や調べた結果の資料 自社の知見としてまとめる

導入事例は「流れ」を書き、お客様の声は「感想」を切り取ります。ホワイトペーパーは特定のお客様に寄らず、課題の考え方を伝える資料です。3つを組み合わせて、検討の段階ごとに使い分けます。

実務で気をつけること

  • 社名を出すかは、お客様に決めてもらう:社名やロゴ、担当者の名前と顔を出すには、お客様の許可が要ります。お客様の社内では広報や法務の確認が入ることも多く、時間がかかります。取材の前に「社名を出す・業種だけにする」の両方の形を伝え、原稿の確認の流れも先に決めます。
  • 数字は、お客様が出してよいと言ったものだけ:「時間が半分になった」などの成果の数字は、事例の説得力を上げます。ただ、お客様の社外に出せない数字もあります。どの数字を載せるかは、原稿の確認のときに一つずつ確かめます。
  • 事例セミナーは、登壇するお客様の準備を手伝う:お客様は話すことに慣れていないこともあります。話の順番(課題→選んだ理由→取り組み→変化)を一緒に組み、資料のひな形を渡します。登壇者の頼み方はセミナーの登壇者の選び方にもあります。
  • セミナーで話した事例は、記事にも残す:講演の内容を、お客様の確認を取ったうえで記事にまとめると、来られなかった人にも届きます。講演と記事を同じ取材で作れるよう、最初のお願いのときに両方の使い道を伝えておきます。
  • 課題から書き始める:導入事例は、製品の機能を並べると広告に見えます。読み手が知りたいのは「自分と同じ悩みを、どう解いたか」です。お客様がもともと何に困っていたかを冒頭に置き、製品の話はその解き方の一部として書きます。
  • 業種や規模で探せるようにしておく:事例が増えてきたら、業種・会社の規模・課題で分けて並べます。営業がお客様に合った事例をすぐ出せるようになり、セミナーで話してもらうお客様を選ぶときにも使えます。

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