持ち時間とは
もちじかん/英語では allotted time
イベントやセミナーで、登壇者一人ひとりに割り当てられた話す時間。質疑を含むかどうかで、用意する話の量が変わる。
登壇を頼まれたら:登壇準備チェックシート(無料・PDF) →
持ち時間は、囲碁や将棋の対局で、一人が考えるのに使える時間の意味でも使われます。この用語集では、イベントやセミナーで登壇者に割り当てる、話す時間の意味で書きます。
意味
持ち時間は、プログラムの一つの枠の中で、その人が話してよい時間です。「講演の持ち時間は30分」「1社の持ち時間は5分」のように使います。
気をつけたいのは、同じ「30分」でも、人によって受け取り方が違うことです。主催者は「質疑も入れて30分」のつもりでも、登壇者は「話すのが30分」と受け取ることがあります。持ち時間を伝えるときは、次の3つを分けて考えます。
- 話す時間:登壇者が一人で話す時間
- 質疑の時間:聞き手からの質問に答える時間
- 枠の時間:紹介や入れ替えも含めた、進行表の上の時間
持ち時間を決めるのは主催者です。ただ、登壇者の側から「この中身なら40分ほしい」と相談されることもあります。中身と時間のどちらを優先するかは、プログラム全体の割り振りを見て、主催者が決めます。
使い方と例文
- 企画会議で「進行表の枠は40分ですが、紹介と入れ替えで5分かかります。登壇者には、質疑を含めて35分の持ち時間と伝えましょう」
- 依頼のメールで「持ち時間は30分です。そのうち最後の10分を、質疑の時間とさせてください」
- 当日の現場で「前の枠が5分押しています。次の方の持ち時間を5分縮めてよいか、いまご本人に確認してきます」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 持ち時間 | 一人の登壇者が話してよい時間 | 依頼のメール、打ち合わせ |
| 枠 | 進行表の上で、一つのプログラムに割り当てた時間 | 進行表、タイムテーブル |
| 尺 | 映像や番組、話そのものの長さ | 配信、映像、打ち合わせ |
枠は進行表の言葉で、持ち時間は登壇者に向けた言葉です。一つの枠に、司会の紹介、登壇者の話、質疑が入ります。パネルのように何人かで話す枠では、一人ひとりの持ち時間を決めないこともあります。依頼のメールでは「持ち時間」、進行表では「枠」と使い分けると、社内のやり取りで取り違えが起きにくくなります。
尺は、映像の長さを表す言葉から広まりました。「話の尺が長い」のように、打ち合わせでも使われます。
実務で気をつけること
- 主催者は、依頼のときに3つを分けて書く:話す時間、質疑の時間、枠の時間。依頼のメールにこの3つが書いてあれば、登壇者は聞き直さずに準備を始められます。
- 話す量は、一般的な目安から逆算する(登壇する側):日本語で人前で話すとき、1分あたり300字前後が一般的な目安とされます。原稿を作るなら、持ち時間に300字をかけた字数を上限にして、少し短めに仕上げます。図を見せながら話すときは、図の説明に時間をとられるので、さらに短めにします。
- スライドの枚数は、上限から先に決める:1枚に1分ほどかけて話すのも、一般的な目安です。言いたいことを並べてから枚数を数えると、まず入りきりません。持ち時間から枚数の上限を決め、その中で選びます。
- 削る順番を、前もって決めておく:当日、前の枠が押して時間が縮むことがあります。どのページを飛ばすか、どの例を省くかを決めておくと、焦らずに縮められます。押したときの考え方は押すのページにまとめています。
- オンラインでは、少し短めに組む:画面越しの話は、会場よりも長く感じられやすいものです。ウェビナーでは、会場と同じ中身でも持ち時間を短めにとり、途中に投票や質問の時間を挟むと、最後まで聞いてもらいやすくなります。
- 残り時間の知らせ方を、登壇者とそろえる:残り10分・5分・1分など、いつ、どう知らせるかを、主催者と登壇者で前日までに決めます。知らせる係の仕事はタイムキーパーのページを見てください。


