SDS法とは
えすでぃーえすほう
要点(Summary)、詳細(Details)、要点(Summary)の順で話す型。全体を先に示してから中身を話すので、報告や説明を短く分かりやすくできる。
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SDS法は、ニュースの原稿や、社内の報告の型としても紹介されます。この用語集では、登壇やプレゼンで話を組み立てる型として書きます。
意味
SDS法(えすでぃーえすほう)は、3つの英語の頭文字を並べた名前です。
- Summary(要点):これから話すことの全体を、短く言う
- Details(詳細):中身を順に話す
- Summary(要点):もう一度、全体を短く言う
最初に全体を示すので、聞き手は話の地図を持って聞けます。最後にもう一度まとめるので、途中を聞き逃しても、要点は持ち帰れます。話の長さが先に分かるので、聞き手が安心して聞けるのも利点です。とくに、初めて会う聞き手が多いセミナーの冒頭で効きます。
架空の場面で、ウェビナーの冒頭の説明を組んでみます。
「今日は、ユーザー会の第1回を開くまでの準備を3つお話しします(要点)。1つ目は、誰に来てほしいかを決めること。2つ目は、話す人を参加者の中から選ぶこと。3つ目は、次の回の日にちを当日に伝えることです(詳細)。今日は、この3つの準備を順にお話しします(要点)」
使い方と例文
- 企画会議で「開会のあいさつは、SDS法で1分にまとめましょう。今日の流れを3つに分けて伝えれば足ります」
- 打ち合わせで「最初のページに今日の要点を3つ出して、最後のページでもう一度同じ3つを出しましょう。SDS法の形です」
- 社内の朝会で「報告はSDS法で、1人1分でお願いします。最初に一言で、何の話かを言ってください」
似た言葉との違い
| 言葉 | 話す順番 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| SDS法 | 要点→詳細→要点 | 報告、説明、流れの案内 |
| PREP法 | 結論→理由→具体例→結論 | 意見や提案を伝える、質問に答える |
| 起承転結 | 始まり→展開→転換→結び | 物語、エッセイ、スピーチの山場 |
SDS法とPREP法の違いは、真ん中で何を話すかです。PREP法は、理由と具体例で「なぜそう言えるか」を示し、相手を説得するときに向きます。SDS法は、詳細で「何があるか、何が起きたか」を示し、状況を分かってもらうときに向きます。くわしくはPREP法のページにまとめています。
起承転結は、結論が最後に来ます。聞き手を引きこむ物語には向きますが、忙しい相手への報告では、結論を待たされる形になります。
実務で気をつけること
- 詳細は3つまでにする:真ん中に項目をいくつも並べると、最初の要点が遠くなります。3つを超えるなら、まとめ直すか、配る資料に回します。
- 最初の要点で、数を言う:「3つお話しします」と先に伝えると、聞き手は今どこを聞いているかが分かります。話す側も、途中で話がそれにくくなります。
- 区切りで、いまどこかを言い直す:ウェビナーやセミナーでは、始まってから入ってくる人がいます。詳細の1つ目が終わったところで「3つのうち、1つ目をお話ししました」と挟むと、途中から聞いた人も話の地図を持てます。
- 締めの要点は、冒頭と同じ言葉で言う:最後に新しい言い方をすると、聞き手には別の話に聞こえます。冒頭の一文をそのまま繰り返すか、次にしてほしいことを一言足します。
- 主催者は、開会や操作の案内に使う:司会の開会のことばや、ウェビナーの冒頭の操作の説明は、SDS法と相性がよい場面です。台本を作る段階で「今日の流れは3つ」と決めておくと、司会が代わっても同じ長さで伝えられます。
- 理由を問われたら、PREP法に切り替える(登壇する側):質疑で「なぜそう考えるのか」と聞かれたときに、詳細を並べて答えると、答えになっていないように聞こえます。理由を聞かれたら、理由と例で答える型に切り替えます。
話す言葉そのものの磨き方は、プレゼンテーションライティングとはにまとめています。

