ピッチイベントとは
ぴっちいべんと/英語では pitch event
何社かが順番に短いピッチをして、出資者や協業先などの聞き手と出会うための催し。審査で順位を決めるものはピッチコンテストとも呼ぶ。
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ピッチイベントは、出資を受けたいスタートアップの場として広まった言葉です。いまは、事業会社が協業の相手を探す場や、地域の起業を応援する場でも使われます。この用語集では、催しを開く主催者と、登壇する会社の両方の目線で書きます。
意味
ピッチイベントは、登壇する会社が順番にピッチをする催しです。1社の持ち時間は数分のことが多く、そのあとに短い質疑がつきます。
開く目的によって、形が変わります。
- 出資者に会う:投資を考える人を聞き手として招く
- 協業の相手を探す:事業会社が、組みたい会社を募って話を聞く
- 地域や業界の起業を応援する:自治体や業界団体が、新しい事業を紹介する
会場で開くもののほか、オンラインで配信するものや、会場と配信を組み合わせるものもあります。オンラインでは、聞き手が気になった会社に連絡できる窓口を、画面の中に用意しておきます。
審査員が点をつけて順位を決めるものは「ピッチコンテスト」、育成プログラムの締めくくりに開くものは「デモデイ」と呼ぶことが多くあります。
使い方と例文
- 企画会議で「今回のピッチイベントは、協業の相手を探すのが目的です。審査で順位はつけずに、発表のあとの面談の時間を長くとりましょう」
- 依頼のメールで「ピッチイベントの登壇企業を募っています。持ち時間は1社5分、質疑は3分です。応募は開催の1か月前に締め切ります」
- 当日の現場で「次の会社の方は、前の会社の質疑が始まったら、最前列の席でお待ちください」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| ピッチイベント | 何社かが順番にピッチをして、聞き手と出会う催し | 出資者や協業先との出会いの場 |
| ピッチコンテスト | ピッチを審査して、順位を決める催し | 起業の応援、新しい事業の発掘 |
| デモデイ | 育成プログラムの締めくくりに、成果を発表する日 | アクセラレーター、社内の新規事業の制度 |
| 商談会 | 売り手と買い手が、決まった時間で個別に話す場 | 取引先を探す業界の催し |
ピッチイベントとピッチコンテストは、重なるところが大きい言葉です。違いは、審査があるかどうかです。審査がある場では、登壇する会社は審査員に向けて話します。審査がない場では、会場にいる一人ひとりに「あとで話したい」と思ってもらうことが目的になります。
商談会は、一対一で話すことが中心です。ピッチイベントは、一対多で話したあとに個別の話へ移ります。同じ日に両方を組むこともあります。デモデイとの違いはデモデイのページにまとめています。
実務で気をつけること
- 主催者は、誰と誰を会わせたいかを一文で決める:登壇する会社と聞き手の組み合わせが、催しの中身そのものです。「出資を探す会社と、投資を考える人」なのか、「協業を探す事業会社と、技術を持つ会社」なのかを、企画の最初に書きます。
- 登壇する会社の選び方を、募集の前に決める:応募を受けて選ぶのか、推薦で決めるのか。選ぶなら何を見るのかを募集の案内に書いておくと、選ばれなかった会社にも説明がつきます。
- 審査をするなら、基準を登壇者に先に渡す:何を見て点をつけるのかが分からないと、会社ごとに話の向きがばらばらになります。審査員の顔ぶれと基準を、資料の締め切りより前に伝えます。
- 最後のお願いを、聞き手に合わせる(登壇する側):同じ事業の話でも、出資者に向けるか、事業会社に向けるかで、最後に頼むことが変わります。聞き手の顔ぶれを主催者に聞き、締めの一文を決めます。出資者なら「次の資金の相談」、事業会社なら「小さく試す相談」のように、頼みごとを具体にします。
- ピッチのあとの時間を、進行表の中心に置く:ピッチを聞いただけでは、話は始まりません。面談の席、名刺交換の時間、あとで話したい会社に印を付ける紙など、聞き手が次の一歩を踏み出せる仕組みを、ピッチと同じ重さで組みます。

