登壇・プレゼンの用語集

結論ファーストとは

けつろんふぁーすと/英語では bottom line up front

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

話や文章の最初に、いちばん伝えたいこと(結論)を言う伝え方。聞き手は何の話かを先に知ったうえで、理由や中身を聞ける。

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結論ファーストは、ビジネスの報告やメールの書き方として広く使われる言葉です。この用語集では、登壇やプレゼンで、話の最初に何を言うかという意味で書きます。

意味

結論ファーストは、最初に結論を言い、そのあとで理由や中身を話す伝え方です。「結論から言うと」「先に結論をお伝えします」という言い方で始めることも多くあります。

日本語の話は、経緯や背景から入って、最後に結論を言う流れになりやすいものです。聞き手は、話の行き先が分からないまま聞くことになります。結論ファーストは、その順番を入れ替えて、最初に行き先を見せます。

結論ファーストは「最初に結論を言う」という考え方そのものです。それを型にしたものがPREP法やSDS法です。型を知らなくても、「最初の一文で結論を言う」と決めるだけで、話はかなり分かりやすくなります。

架空の場面で、社内の報告を比べてみます。

結論が後ろの例「先月から問い合わせの窓口を見直していまして、いろいろ試した結果、フォームの項目を減らすのがよさそうだという話になりました」

結論ファーストの例「フォームの項目を、8つから4つに減らしたいと考えています。先月、窓口を見直す中で、入力の途中でやめる人が多いと分かったためです」

使い方と例文

  • 企画会議で「各チームの報告は、結論ファーストでお願いします。最初の一文で、決めてほしいことを言ってください」
  • 依頼のメールで「冒頭の5分で、本日の結論を先にお話しいただけますか。そのあとに理由と事例、という順でお願いできればと思います」
  • 打ち合わせで「このスライドは結論が最後の1行にあるので、タイトルに上げて結論ファーストにしましょう」

似た言葉との違い

言葉 意味 使う場面
結論ファースト 最初に結論を言うという考え方 報告、提案、プレゼンの冒頭
PREP法 結論→理由→具体例→結論の順で組む型 意見や提案、質問への答え
SDS法 要点→詳細→要点の順で組む型 報告、説明、流れの案内

結論ファーストは考え方、PREP法とSDS法はそれを実際に組み立てる型、と分けて考えると整理しやすくなります。結論のあとに何を話すかで、型を選びます。

実務で気をつけること

  • 冒頭の結論は、聞き手にとっての結論にする:話し手が言いたいことと、聞き手が知りたいことは、ずれることがあります。登壇なら「この話を聞くと何が分かるか」、報告なら「何を決めてほしいか」を最初に言います。
  • 結論を一文にしてから、資料を作る:結論が言えないまま資料を作ると、スライドの順番で迷います。先に「今日の結論は〇〇です」と一文で書き、そこから逆算して中身を並べます。話す原稿の組み立てはプレゼンテーションライティングにまとめています。
  • 言いにくい結論ほど、前置きを短くする:悪い知らせや反対意見は、つい前置きが長くなります。長い前置きは、聞き手を不安にさせます。「先にお伝えすると、今回は見送りたいと考えています」と言ってから、理由を丁寧に話します。
  • 講演では、結論の前に問いを置くこともある:長い講演の冒頭で答えを言い切ると、聞き続ける理由が弱くなることがあります。その場合は、最初に「今日は〇〇という問いに答えます」と行き先だけを見せ、各まとまりの中で結論ファーストを使います。
  • 主催者は、登壇者に冒頭の一文を聞いておく:打ち合わせで「最初の1分で何を言いますか」と聞くと、話の中心がはっきりします。告知文や司会の紹介にも、その一文を使えます。

くわしく読む

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