発表者ノートとは
はっぴょうしゃのーと/英語では speaker notes
スライドの各ページに付けておける、話す人だけが見るメモ。発表中は手元の画面に出し、聞き手に映る画面には出さない。
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発表者ノートは、スライドを作るソフトの多くに付いている機能の名前です。この用語集では、ソフトの操作ではなく、登壇の準備と当日の使い方として書きます。
意味
発表者ノートは、スライドの1ページごとに書き込める、話す人のためのメモです。「スピーカーノート」「ノート」とも呼ばれます。
発表中は、会場のスクリーンにはスライドだけを映し、話す人の手元の画面に、スライドとノート、次のページ、経過した時間などを並べて出せます。この手元の画面を「発表者ツール」「発表者ビュー」と呼ぶことが多くあります。
書く中身は、人によって違います。
- 話す言葉を全文で書く
- そのページで言う要点を2〜3行で書く
- 次のページへのつなぎの一言だけを書く
- 客席への問いかけや、間を取る場所の印を書く
話し慣れていない人ほど全文を書きたくなりますが、全文を読み上げると、目線が手元に落ちたままになります。何人かで一つの資料を使う場合は、ノートの先頭に話す人の名前を書いておくと、交代の場所が分かりやすくなります。
使い方と例文
- 打ち合わせで「数字の出典は、スライドには小さく、発表者ノートにくわしく書いておいてください。質疑で聞かれたときに読めます」
- 依頼のメールで「当日は、会場のパソコンで資料を映します。発表者ノートを手元で見られないため、必要な方は印刷してお持ちください」
- 当日の現場で「手元のモニターに、発表者ノートの画面が出ているか確かめてください。出ていなければ、表示を切り替えます」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 発表者ノート | スライドの各ページに付ける、話す人のためのメモ | スライドを使う発表 |
| 台本 | 話す言葉や進行を、最初から最後まで書いたもの | 司会、決まった文言を話すあいさつ |
| カンペ | 残り時間や指示を書いて、話す人に見せる紙 | 当日の進行の合図 |
台本は、発表の全体を一つの流れとして書きます。発表者ノートは、ページごとに分かれたメモです。台本を作ってから、ページごとに分けてノートに貼る人もいます。
カンペは、運営の側から話す人へ出す合図です。発表者ノートは、話す人が自分のために書くものです。原稿を大きく映して読む装置は、プロンプターと呼びます。
実務で気をつけること
- 主催者は、手元の画面を出せるかを先に伝える:会場のパソコンにまとめて資料を入れて映す場合、発表者ツールが使えないことがあります。使えるかどうかを依頼の段階で伝えると、登壇者は印刷するかどうかを決められます。
- 送る資料からは、ノートを消しておく(登壇する側):終わったあとに資料をそのまま送ると、ノートに書いた言葉や内輪のメモまで相手に渡ります。配る版と話す版を、別のファイルで保存します。
- オンラインでは、共有する画面を確かめる:ウェビナーで画面を共有するとき、スライドではなく発表者ツールの画面ごと映してしまうことがあります。リハーサルで、視聴者側の画面を見ながら確かめます。
- 運営の合図の場所を、ノートから拾う:司会や運営が当日の流れをつかむために、登壇者のノートを前もって見せてもらうことがあります。どこで動画を流すか、どこで客席に問いかけるかが書いてあれば、運営の合図の場所を決められます。見せてもらうかどうかは、主催者から登壇者に先に聞きます。
- 文字は大きく、少なめにする:演台のモニターは、立った位置から少し離れています。本番で目に入るのは、太字の一行くらいです。要点だけを大きな文字で書きます。
- ノートを見ずに通せるようにしておく:機材のつなぎ替えで、本番だけノートが出ないのは、よくある場面です。通しの練習を一度はノートなしで行っておくと、当日に慌てません。準備の順番はセミナー登壇の準備の進め方にまとめています。



