登壇・プレゼンの用語集

モデレーターとは

もでれーたー

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

パネルディスカッションなどで、パネリストに問いを投げて議論をかみ合わせ、時間内に着地させる進行役。

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モデレーターという言葉は、動画配信やSNSでコメントを見回る人や、市場調査のグループインタビューの司会にも使われます。この用語集では、イベントやセミナーのパネルディスカッションの進行役の意味で書きます。

意味

モデレーター(moderator)は、英語の moderate(ほどよく調える、議論を取りまとめる)から来た言葉です。イベントでは、パネルディスカッションやトークセッションの枠で、パネリストに問いを投げ、議論をかみ合わせ、決められた時間で締めくくる人を指します。

役割をひとことで言うと、客席の代わりに聞く人です。参加者が「そこをもう少し聞きたい」と思ったところを、代わりに聞きます。自分の考えを語る役ではありません。ただしプログラムには名前と肩書きが載り、告知では登壇者の一人として扱われます。

言い換えには「進行役」があります。自治体などのシンポジウムでは「コーディネーター」、学会のセッションでは「座長」と呼ぶこともあります。

使い方と例文

  • 企画会議で「パネルは3人にして、モデレーターは社内から立てましょう。テーマにいちばん詳しい人がいいですね」
  • 依頼のメールで「当日は、パネルディスカッションのモデレーターをお願いできないでしょうか。パネリストは3名を予定しています」
  • 当日の現場で「モデレーターさんに、残り15分の合図を出してください。そこで会場の質問に移ります」

似た言葉との違い

言葉 意味 使う場面
モデレーター 一つの枠の中で、問いを投げて議論を進める パネルディスカッション、トークセッション
司会(MC) 開会から閉会まで、イベント全体の流れをつなぐ セミナーやカンファレンスの全体
ファシリテーター 参加者全員が話し合う場で、意見を引き出してまとめる 会議、ワークショップ
パネリスト 壇上で問いに答え、意見を交わす話し手 パネルディスカッション

いちばん混ざりやすいのは司会です。司会はイベント全体の進行役で、モデレーターはパネルの枠の中の進行役です。小さなセミナーでは、司会がそのままモデレーターを兼ねることもあります。

ファシリテーターとの違いは、誰が話すかです。ファシリテーターは、参加者全員の話し合いを進めます。モデレーターが進めるのは、壇上の議論を客席に見せる場です。客席は聞く側にいて、議論には加わりません。

パネリストとの違いは、答える側か、聞く側かです。パネリストは問いに自分の立場で答えます。モデレーターは問いを出し、答えと答えをつなぎます。話し手の側のことはパネリストのページにまとめています。

実務で気をつけること

  • モデレーターは、パネリストと同じ時期に決める。誰に何を聞くかを組むのはモデレーターです。パネリストがそろってから頼むと、問いを考える時間も、打ち合わせの日程も足りなくなります。テーマを決める段階で、候補を挙げておきます。
  • 頼むときは、本番の前の仕事も含めて頼む。モデレーターの仕事の大半は、本番の前にあります。パネリストとの打ち合わせ、問いの割り振り、時間の配分の確認です。依頼のメールには、本番の日時だけでなく、打ち合わせの日程の候補も書いておきます。
  • 司会と兼ねるかを、進行表の段階で決める。兼ねるなら、パネルの前後のつなぎの言葉も同じ人が読みます。分けるなら、パネルの始まりと終わりに、司会からモデレーターへ、モデレーターから司会へ渡す一言を決めておきます。
  • 社内の人に頼むときは、宣伝に寄らないかを見る。社内の人は、参加者に何を持ち帰ってほしいかをよく分かっています。一方で、自社の製品の話に寄せたくなります。問いの案を、主催者が一度読んでおくと安心です。
  • 告知では、登壇者と同じ形で載せる。名前・所属・肩書きと短い紹介文を、パネリストと並べて出します。進行役だからと載せないでおくと、当日に客席から「誰が話しているのか」が分かりません。

打ち合わせで決めることや問いの割り振り表、当日のせりふは、モデレーターの準備と当日の進め方にまとめています。ほかの登壇者との呼び方の違いは登壇とは?で整理しています。

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