登壇・プレゼンの用語集

ピッチコンテストとは

ぴっちこんてすと/英語では pitch competition

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

何組かが短いピッチ(事業や企画の説明)をして、審査員の評価で順位や賞を決める催し。審査の基準と時間の決まりが、あらかじめ示される。

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ピッチコンテストは、スタートアップの資金集めの場として知られる言葉です。いまは、社内の新規事業の募集や、学生の事業案の大会などでも使われます。この用語集では、審査で順位を決める催しという意味で、主催者と登壇する側の両方の目線で書きます。

意味

ピッチコンテストは、登壇する組が順番にピッチをして、審査員が点をつけ、順位や賞を決める催しです。英語では pitch competition と呼ばれます。

おおよその流れは、次のとおりです。

  1. 募集:応募の条件と締め切りを示して、参加する組を募る
  2. 書類の審査:応募の資料で、当日に登壇する組を選ぶ
  3. 当日のピッチ:決まった持ち時間の中で話し、審査員からの質疑を受ける
  4. 審査と結果発表:審査員が話し合い、順位や賞を決めて伝える

賞は、賞金のほか、出資の検討、協業の機会、主催者のサービスの利用など、催しによってさまざまです。

点のつけ方も、催しによって違います。審査員がそれぞれ項目ごとに点をつけて合計する形、審査員が話し合って決める形、会場の聞き手の投票を加える形などがあります。

使い方と例文

  • 企画会議で「今回はピッチイベントではなく、ピッチコンテストの形にして、審査で賞を出しましょう」
  • 応募の案内で「ピッチは1組5分、審査員との質疑は3分です。時間を過ぎた場合は、その時点で終了とします」
  • 打ち合わせで「ピッチコンテストの審査の基準を、応募の時点で公開しておきましょう。準備の方向がそろいます」

似た言葉との違い

言葉 意味 順位や賞
ピッチコンテスト 審査員の評価で順位や賞を決めるピッチの催し ある
ピッチイベント 何組かがピッチをして、聞き手と出会うための催し ないことが多い
デモデイ 育成プログラムの締めくくりに、成果を披露する催し 催しによる

ピッチイベントは、ピッチの催し全体を指す広い言葉です。そのうち、審査で順位を決めるものをピッチコンテストと呼び分けます。ピッチイベントは「聞き手と出会うこと」が目的の中心で、ピッチコンテストは「審査で選ぶこと」が中心になります。

デモデイは、一定の期間の育成を受けた組が、その成果を見せる場です。審査や賞を設けるかどうかは、催しによって違います。

実務で気をつけること

  • 審査の基準を先に公開する(主催者):新しさ、市場の大きさ、実現の見込み、チームなど、何を見るかを応募の案内に書きます。基準が分からないと、登壇する側は何に時間をかければいいか迷い、結果への納得も得にくくなります。
  • 審査員と登壇する組の関係を確かめる(主催者):審査員が出資している会社や、取引のある会社が登壇する場合は、その審査員が点をつけない形にするなど、扱いを先に決めておきます。
  • 時間の計り方を全組でそろえる:どの時点から計るか、時間を過ぎたらどうするか、合図をどう出すかを決め、全組に同じように伝えます。一組だけ延びると、ほかの組の不満につながります。
  • 登壇する側は、基準に沿って話を組む:審査の基準が公開されていれば、その順番に沿って話すと、審査員が点をつけやすくなります。質疑で聞かれそうなことは、基準ごとに答えを用意しておきます。準備の流れはセミナー登壇の準備の進め方が参考になります。
  • 結果のあとの機会を用意する(主催者):賞を取れなかった組にも、審査員からの講評や、聞き手と話せる時間があると、参加した意味が残ります。懇親の時間や、後日の面談の窓口を用意しておきます。

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