登壇・プレゼンの用語集

スピーチライターとは

すぴーちらいたー/英語では speechwriter

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

ほかの人が人前で話すための原稿(スピーチや講演の言葉)を書く人。話す本人の考えと口ぐせを聞き取り、その人の言葉として書く。

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スピーチライターは、政治の世界の仕事として知られる言葉です。この用語集では、会社の経営者や登壇者が話すスピーチや講演の原稿を書く人という意味で書きます。

意味

スピーチライター(speechwriter)は、話す本人に代わって、話すための原稿を書く人です。書いた原稿は、本人の名前で、本人の声で話されます。

書くのは、読んで分かる文章ではなく、聞いて分かる言葉です。一文を短くする、同じ音の言葉を並べない、大事なことは言い方を変えて繰り返す、といった、耳で聞く人のための書き方をします。

仕事の流れは、おおよそ次のとおりです。

  1. 聞き取り:話す本人に、伝えたいこと、聞き手、背景、ふだんの言い回しを聞く
  2. 骨組み:話の中心となる一文と、話す順番を決める
  3. 原稿:話す長さに合わせて書く
  4. 読み合わせ:本人に声に出して読んでもらい、言いにくいところを直す

会社の中では、広報や経営企画の担当者が、社長のあいさつの原稿を書く役を担うことも多くあります。肩書きがスピーチライターでなくても、やっていることは同じです。

原稿をどこまで書くかは、話す本人によって違います。一字一句をそのまま読む人もいれば、話の骨組みと要所の言葉だけを受け取り、あとは自分の言葉で話す人もいます。聞き取りのときに、本人がどちらの形で話したいかを確かめておくと、書く量と書き方が決まります。

使い方と例文

  • 企画会議で「社長の講演は、スピーチライターに入ってもらって、聞き取りから原稿まで作りましょう」
  • 打ち合わせで「スピーチライターが書いた原稿を、一度ご自身の言葉で言い直してみてください。言いにくいところを直します」
  • 依頼のメールで「原稿の作成をお願いしたく、まずは1時間ほど、話していただく方への聞き取りの時間をいただけますか」

似た言葉との違い

言葉 書くもの 名前の出方
スピーチライター 人前で話すための原稿 話すのは本人。書き手は表に出ないことが多い
ゴーストライター 本や記事など、読むための文章 本人の名前で出る。書き手は表に出ない
プレゼンテーションライター プレゼンの話す言葉と、スライドの流れ 話すのは本人

ゴーストライターは、本や記事など、読まれる文章を代わりに書く人です。スピーチライターは、話される言葉を書く人です。

プレゼンテーションライターは、スピーチの原稿に加えて、スライドの流れや見せ方まで一緒に組み立てる人を指して使われます。原稿の書き方そのものはスピーチライティングにまとめています。

実務で気をつけること

  • 聞き取りの時間を先に押さえる:原稿の出来は、本人から何を聞けたかでほぼ決まります。忙しい経営者ほど、聞き取りの時間が取れずに、書き手の想像で書くことになりがちです。依頼の時点で、聞き取りの日程を先に決めます。
  • 本人の言葉で書く:上手な文でも、本人がふだん使わない言葉は、話すと浮いて聞こえます。聞き取りのときに録音し、本人の口ぐせや言い回しを原稿に残します。
  • 最後に本人が声に出して直す:原稿は、本人が読み上げて初めて仕上がります。読み合わせで言いにくい箇所を本人に言い直してもらい、その言葉に置き換えます。
  • 事実と数字の確認者を決める:原稿に入れた数字や固有の話は、誰が正しさを確かめるかを決めておきます。書き手は、確かめた人と日付を控えておきます。
  • 表に出すかどうかを決める:書き手の名前を出すか、原稿を外の人が書いたことを伏せるかは、依頼の段階で本人と決めておきます。

くわしく読む

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