登壇・プレゼンの用語集

エレベーターピッチとは

えれべーたーぴっち

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

エレベーターに乗っているほどの短い時間で、自分や事業が何者かを伝え、相手に「もう少し聞きたい」と思ってもらうための話。

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エレベーターピッチは、製品開発の現場で、製品の狙いを短くまとめる型の名前として使われることもあります。この用語集では、人と会う場や登壇の場で、短い時間で自分や事業を伝える話の意味で書きます。

意味

エレベーターピッチ(elevator pitch)は、エレベーターに乗っているあいだに話し終えられるほど短い説明のことです。たまたま乗り合わせた相手に、降りるまでのあいだで話を伝える、という場面から来たと言われます。「エレベータースピーチ」とも言います。

長さは30秒から1分ほどが、一般的な目安とされます。何を話すかよりも、何を話さないかを決める話です。伝えるのは、誰の、どんな困りごとを、どう解くのか。ここまでで相手が「それで?」と聞き返してくれたら、役目を果たしています。

使い方と例文

  • 企画会議で「交流の時間の前に、参加者に30秒のエレベーターピッチを考えてもらう時間をとりましょう」
  • 依頼のメールで「懇親会の冒頭で、ご登壇の皆さまに30秒ほどのエレベーターピッチをお願いしております」
  • 当日の現場で「名刺交換のときは、エレベーターピッチのつもりで、30秒で事業を伝えてみてください」

似た言葉との違い

言葉 意味 使う場面
エレベーターピッチ 30秒から1分ほどで、自分や事業が何者かを伝える 交流会、名刺交換、登壇の冒頭
ピッチ 数分の発表で、相手に次の一歩を決めてもらう ピッチイベント、出資の相談
自己紹介 名前や所属、経歴を伝える 会のはじめ、初対面のあいさつ

ピッチとの違いは、話のゴールです。ピッチは、話し終えたら相手に何かを決めてもらいます。エレベーターピッチのゴールは、続きを聞く時間をもらうことです。

自己紹介との違いは、話の中心です。自己紹介は自分の経歴が中心になります。エレベーターピッチは、相手の困りごとと、それをどう解くかが中心です。

実務で気をつけること

  • 言葉を削ってから、声に出して測る。書いた文を読み上げて時間を測ると、たいてい長すぎます。形容詞、経歴、会社の歩みから削り、「誰の・何を・どう解く」だけを残します。
  • 相手ごとに、最初の一言を変える。同じ中身でも、投資家、取引先、同じ業界の人では、引っかかる言葉が違います。最初の一言だけ、相手に合わせた版をいくつか持っておきます。
  • 交流会で使ってもらうなら、主催者が型を渡す。「30秒で自己紹介をどうぞ」だけでは、多くの人が経歴を話します。「いま困っていること」「話してみたい人」など、話す項目を決めて渡すと、そのあとの会話が始まりやすくなります。
  • 登壇の冒頭の自己紹介も、同じ考え方で短くする。登壇の最初に経歴を長く話すと、聞き手は本題を待たされます。エレベーターピッチの長さで「何をしている人か」だけを伝え、本題に入ります。
  • 告知の紹介文にも使う。主催者が登壇者の紹介文を頼むとき、「ご自身の取り組みを30秒で説明するとしたら」と一文をもらうと、経歴を並べただけの紹介より、参加者に聞く理由が伝わります。

短い話を1週間後まで残す組み立ては記憶に残るプレゼンの構成に、話す言葉の削り方はプレゼンテーションライティングとはにまとめています。

くわしく読む

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