LTV(顧客生涯価値)とは
えるてぃーぶい/英語では lifetime value
1人(1社)のお客様が、取引を始めてから終えるまでに会社にもたらす利益の合計。日本語では「顧客生涯価値」と呼ぶ。
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LTVは、マーケティング全体で使われる一般の言葉です。ここでは計算の細かい話ではなく、ユーザーコミュニティの効果をLTVで語るときに、何に気をつけるかを中心に書きます。コミュニティを始めればLTVが上がる、という約束はできません。
意味
LTVは Life Time Value の略で、日本語では「顧客生涯価値」と言います。1人(BtoBなら1社)のお客様が、取引を始めてから終えるまでに、会社にもたらす利益の合計です。
考え方の基本は、次の3つのかけ算です。
- 1回あたり(または1か月あたり)の取引の金額
- その利益の割合
- 取引が続く期間
会社によって、売上で見るか利益で見るか、期間をどう決めるかが違います。同じ「LTV」でも中身が違うことがあるので、社内で使うときは、どの計算かを確かめてから話します。
取引が続く期間が長くなれば、LTVは大きくなります。続けてもらうこと(リテンション)とLTVが一緒に語られるのはそのためです。
BtoBでは、1社の取引の中で、使う部署や人数が増えていくことがあります。最初は1つの部署で始めた契約が、ほかの部署にも広がる、という形です。続く期間だけでなく、この広がりもLTVを大きくします。ユーザーコミュニティで、ほかの会社の広げ方を聞ける場が求められるのは、この広がりの手前で迷う担当者が多いからです。
使い方と例文
- 社内の会議で「新しいお客様を1社獲得する費用と、今のお客様のLTVを並べて見ると、どこに力を入れるかが話しやすくなります」
- 企画会議で「コミュニティの効果を、来期のLTVの数字で約束するのはやめましょう。続けるかどうかを決める数字としては、時間がかかりすぎます」
- 経営企画との打ち合わせで「このLTVは売上で計算したものですか、それとも利益で計算したものですか」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 見る時間の長さ |
|---|---|---|
| LTV | 1人(1社)のお客様がもたらす利益の合計 | 取引の始まりから終わりまで |
| リテンション | お客様が使い続けること | 期間ごと |
| ROI | かけた費用に対して返ってきた利益 | 施策ごと |
ROIは「この施策にいくらかけて、いくら返ってきたか」を見ます。LTVは施策ではなく、お客様1人(1社)を単位に見ます。イベント1回ごとの費用対効果はROI(イベント)で扱っています。
実務で気をつけること
- LTVを約束の数字にしない:LTVは、結果が分かるまでに時間がかかる数字です。立ち上げの稟議で「LTVを上げます」と約束すると、評価の時期に何も言えません。途中で見る数字(参加の続き方、お客様の声など)を別に決めておきます。
- 因果を言い切らない:コミュニティに来ているお客様のLTVが高くても、もともと取引の大きい会社が来ているだけかもしれません。比べるときは、来る前の取引の大きさも並べて見ます。
- 計算のしかたを経営企画とそろえる:コミュニティの担当が独自にLTVを計算すると、社内の別の数字と合わず、話が止まります。使っている計算を経営企画や財務の担当に確かめ、それに合わせます。
- 数字にならない変化も記録する:使い方が社内に広がった、別の部署にも紹介してくれた、といった変化は、LTVが動く前に起きます。会のあとに聞いた声を残しておくと、数字が出るまでのあいだの報告に使えます。報告のしかたはイベントの効果測定も参考になります。


