コミュニティマーケ用語集

ROM専(見る専)とは

ろむせん

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

オンラインのコミュニティやSNSで、投稿を読むだけで、自分からは書き込まない人。「見る専」とも言う。

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ROM専は、インターネットの掲示板やSNSから広まった言葉です。ここでは、企業が運営するユーザーコミュニティのオンラインの場で、読むだけで書き込まない会員の意味で書きます。読むだけの参加は、悪いことではありません。運営する側がどう向き合うかの話です。

意味

ROMは Read Only Member(読むだけの会員)の頭文字で、「ロム」と読みます。日本のネットで生まれた言い方です。ROM専は「ROMに専念している人」のことで、同じ意味で「見る専」とも言います。動画や配信の場では「見る専」、掲示板やSNSでは「ROM専」が多く使われます。「ROMる(ろむる)」と動詞にすることもあります。

多くのオンラインの場で、書き込む人はごく一部で、大半の人は読んでいるだけ、という傾向がよく知られています。どのくらいの割合かは場によってまったく違うので、ここでは目安を書きません。

読むだけの人も、情報を受け取り、ほかの会社の使い方を知り、場に価値を感じていることがあります。書き込まないことと、関心がないことは別です。

使い方と例文

  • 企画会議で「オンラインの場の会員の多くは、ROM専の方です。まず、読んでくださる方の役に立つお知らせを増やしましょう」
  • 振り返りで「アンケートでは、書き込みはしないけれど毎週読んでいる、という声が多くありました。見る専の方にも届いています」
  • 会の当日に「オンラインの場では、読むだけの方も多いと思います。気になった投稿があれば、反応のボタンを押すだけでも大歓迎です」

似た言葉との違い

言葉 意味 場との関わり
ROM専 読むが、書き込まない人 情報を受け取っている
発言する会員 質問や回答、感想を投稿する人 場に情報を足している
休眠会員 登録したまま、読みにも来なくなった人 関わりが止まっている
コアメンバー 運営を一緒に考えてくれる参加者 場を支えている

大事なのは、ROM専と休眠会員を分けて見ることです。書き込みの数だけで測ると、どちらも「動いていない人」に見えてしまいます。読みに来ているかどうかは、オンラインの場の閲覧の記録や、会への参加、アンケートで分かります。また、読むだけの期間は、多くの人にとって通り道でもあります。しばらく読んで場の雰囲気をつかんでから、はじめて書き込む人は少なくありません。アクティブ率をどう定めるかで、読むだけの会員の数え方も変わります(アクティブ率)。

実務で気をつけること

  • 書き込みを強いない:「全員ひと言お願いします」を毎回続けると、読むだけの人が来なくなります。書くかどうかを本人が選べる場にしておきます。
  • 小さな参加の入口を用意する:いきなり質問を書くのは、気が重いものです。反応のボタン、選ぶだけのアンケート、決まったお題(「今週困ったことを一言」など)を、コミュニティマネージャーが用意します。はじめて書き込んでくれた人には、運営かほかの会員が、その日のうちに反応を返します。
  • 対面の会で声をかける:オンラインでは書かない人が、会では話してくれることはよくあります。会のあとに「今日のお話、オンラインの場にも書いていただけませんか」と個別に頼むと、最初の書き込みにつながりやすくなります。
  • 報告の数え方を先に決める:社内に報告するとき、書き込んだ人だけを「活動している人」とするのか、読みに来た人も入れるのか。立ち上げの前に、コミュニティマネージャーと報告を受ける人とで決めておきます。あとから変えると、数字が急に落ちたように見えます。
  • 呼び方に気をつける:ROM専という言葉は、言い方によっては相手を軽く扱っているように聞こえます。会員に向けた案内では「読むだけの方」「見るだけの方」と書きます。続く場の考え方はユーザーコミュニティの運営設計にまとめています。

くわしく読む

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