コミュニティマーケ用語集

アンバサダーとは

あんばさだー

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

企業のファンとして、商品やサービスを自分の言葉でまわりにすすめてくれる人。会社が役割をお願いして、一緒に活動する。

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アンバサダーは、ホテルの名前や、テーマパークのスタッフの呼び名、国の大使の意味でも使われる言葉です。ここではそうした意味ではなく、企業のファン・推薦者として、商品やサービスをまわりにすすめてくれるお客様の意味で書きます。BtoBのユーザーコミュニティで、アンバサダーを選んで頼む側の話です。

意味

英語の ambassador は、もともと「大使」のことです。国を代表して相手の国へ行く人、という意味から、マーケティングでは「商品や会社を代表して、まわりに語ってくれる人」を指すようになりました。

コミュニティでのアンバサダーには、2つの条件があります。

  • 本人が商品やサービスを気に入っていて、頼まれなくてもすすめている
  • 会社がそのことを知っていて、役割をお願いし、一緒に活動している

2つめが分かれ目です。気に入ってすすめてくれるだけなら「ファン」や「ロイヤルカスタマー」で、会社と約束を交わしたときにアンバサダーになります。この約束の仕組みを「アンバサダープログラム」「アンバサダー制度」と呼びます。BtoBでお願いする活動は、ユーザー会での登壇、事例の取材、新しく入った会員の相談相手などです。アンバサダーを中心に置いた施策の全体は「アンバサダーマーケティング」と呼ばれます。

使い方と例文

  • 企画会議で「アンバサダーは公募にしないで、2回以上来てくださって、ほかの参加者に声をかけていた方に個別にお願いしましょう」
  • 依頼のメールで「このたび、ユーザーコミュニティのアンバサダーをお願いできないかと考え、ご連絡しました。お願いしたいのは、年に2回のユーザー会での短いお話と、新しく入った方の相談相手です」
  • 会の当日に「アンバサダーの〇〇さんの席は、初めて来た方と同じテーブルにしてください」

似た言葉との違い

言葉 意味 語る理由
アンバサダー 商品が好きで、会社と約束して語ってくれるお客様 本人が気に入っているから
インフルエンサー 多くの人に影響を与える発信力のある人 発信力を見込まれて頼まれるから
エバンジェリスト 自社の製品や技術の考え方を社外に語る人 会社の仕事として
ロイヤルカスタマー 愛着を持って使い続けているお客様 役割はまだない

インフルエンサーとの違いは、出発点です。インフルエンサーは発信力で選ばれ、アンバサダーは商品への愛着で選ばれます。SNSのフォロワーは少なくても、同じ業界の担当者に信頼されている人のほうが、BtoBでは頼りになるアンバサダーです。エバンジェリストは会社の側の人なので、同じことを話しても、聞き手の受け取り方が変わります(エバンジェリスト)。

実務で気をつけること

  1. 公募から始めない。手を挙げる人と、まわりに信頼されている人は、一致しないことがあります。会に何度か来ていて、ほかの参加者に声をかけていた人を、コミュニティマネージャーが個別に誘います。
  2. お願いする範囲を、頼む前に文字にする。何を、年に何回、どのくらいの時間で。範囲があいまいなまま頼むと、断りにくい空気が生まれ、続きません。任期を1年などと決め、続けるかを毎年たずねると、引き受けやすく、辞めやすくなります。
  3. お礼は、お金より「ここでしか得られないもの」で考える。登壇者と事前に話せる、製品の担当と意見を交わせる、同じ立場の人とつながれる。金品を渡すときは、本人の会社で受け取ってよいかを先に確かめます。
  4. 本人の言葉で語ってもらう。会社が書いた台本を読んでもらうと、聞き手にはすぐに分かります。話してほしい筋だけ一緒に決めて、言い方は任せます。お礼を渡してSNSなどで発信してもらうときは、会社との関係が読み手に分かるように書いてもらいます。関係を伏せると、広告を隠していると受け取られます。
  5. アンバサダーどうしをつなぐ。アンバサダーが複数いるなら、年に数回、アンバサダーだけで話す場をつくります。そこが続ける理由になり、運営を一緒に考える仲間にも育ちます。役割の分け方はコミュニティの実行委員会のつくり方が参考になります。

くわしく読む

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