コミュニティマーケ用語集

アンバサダープログラムとは

あんばさだーぷろぐらむ/英語では ambassador program

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

ファンのお客様にアンバサダーとしての役割をお願いし、一緒に活動するための仕組み。選び方・任期・活動の範囲・お礼をまとめて決める。

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アンバサダープログラムは、消費財のSNS施策の名前としても使われる言葉です。ここでは、BtoBのユーザーコミュニティで、アンバサダーをお願いし、続けてもらうための「仕組み」の意味で書きます。アンバサダーという人そのものについてはアンバサダーにまとめています。

意味

アンバサダープログラムは、アンバサダーを選び、役割をお願いし、お礼をして、任期が終わったら続けるかを話す、という一連の決まりのことです。「アンバサダー制度」とも呼びます。

仕組みとして決めることは、おおむね次の5つです。

  • 誰に声をかけるか(選び方)
  • 何をお願いするか(活動の範囲)
  • いつまでお願いするか(任期)
  • 何をお返しするか(お礼・特典)
  • 会社の側で誰が窓口になるか

人を1人お願いするだけなら、仕組みはいりません。アンバサダーが2人、3人と増えると、人によって頼み方やお礼が違う、ということが起きます。それをそろえるのがプログラムの役目です。

プログラムの中身を、会員全体に公開するかどうかも決めどころです。公開すると、アンバサダーの役割がほかの会員にも分かり、相談しやすくなります。一方で、選ばれなかった人との間に線が引かれたように見えることもあります。最初は公開せずに数名で試し、形が固まってから公開する進め方もあります。

使い方と例文

  • 企画会議で「来期はアンバサダープログラムとして決まりをつくりましょう。今は人によってお願いの中身がばらばらです」
  • 社内の稟議で「アンバサダープログラムの目的は、登壇者と新しい会員の相談相手を、毎回探さずに済むようにすることです」
  • 依頼のメールで「アンバサダープログラムの任期は1年です。続けるかどうかは、任期の終わりにあらためてご相談します」

似た言葉との違い

言葉 意味 中心にあるもの
アンバサダープログラム ファンに役割をお願いし、一緒に活動する仕組み 役割と関係
ファンクラブ ファンが集まって楽しむための会員の場 楽しみと特典
紹介制度 お客様が新しいお客様を紹介すると、お礼がある仕組み 紹介の件数

紹介制度は、紹介1件ごとにお礼を払う形が多く、件数で動きます。アンバサダープログラムは、件数より関係を見ます。登壇や相談相手のように、数えにくい活動をお願いすることが多いからです。紹介の件数でアンバサダーを評価し始めると、すすめる言葉が宣伝に聞こえるようになります。

実務で気をつけること

  • 始める前に「何に困っているか」を決める:登壇者が見つからない、新しい会員が定着しない、など。困りごとが決まると、お願いする活動も決まります。「なんとなくファンを増やしたい」で始めると、活動が決まらないまま終わります。
  • 人数を絞って始める:最初は数名で十分です。声をかけるのは、会に何度か来ていて、ほかの参加者に声をかけていた方です。公募は、仕組みが回り始めてからでも遅くありません。
  • 任期と辞め方を最初に書く:任期がないと、辞めると言い出しにくくなります。1年などと決め、終わりに続けるかを毎回たずねます。辞めた方にも、会員としては変わらず来ていただけるようにしておきます。
  • お礼は本人の会社の決まりを確かめてから:金品やお礼の品を受け取れない会社もあります。先に確かめ、受け取れない場合は、製品の担当と話せる場や、アンバサダーどうしの会など、お金でないお礼を考えます。
  • 社内の窓口を1人にする:営業、カスタマーサクセス、広報がばらばらに頼み事をすると、アンバサダーの負担が見えなくなります。頼み事はコミュニティマネージャーを通す、と社内で決めておきます。役割の分け方はコミュニティの実行委員会のつくり方も参考になります。

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