カンファレンスあるある用語集

配布資料(ハンドアウト)とは

はいふしりょう/英語では handout

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

セミナーやカンファレンスで、参加者の手元に渡す資料。紙で配るものも、終わったあとにデータで送るものもある。

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ハンドアウトは、バスケットボールなどでボールを手渡す動きを指すこともある言葉です。ここでは、セミナーやカンファレンスで、参加者の手元に渡す資料の意味で書きます。

意味

配布資料とは、参加者が手元で見るために渡す資料のことです。英語では handout と言い、そのまま「ハンドアウト」と呼ぶ人もいます。日本語では「配布物」「レジュメ」とも言います。

カンファレンスやセミナーの配布資料には、たとえばこんなものがあります。

  • 登壇のスライドを印刷したもの、またはデータ
  • 当日のプログラムと会場の地図
  • 講演の要点やチェックリストをまとめた1〜2枚の紙
  • 協賛企業のサービスの案内

最近は、紙で配らず、終わったあとにデータで送る形も増えています。会場で配るか、あとで送るかで、参加者の聞き方も変わります。

配布資料は、終わったあとも手元に残る、ほぼ唯一のものです。数日後に読み返したとき、話の中身を思い出せるか。社内で回したとき、聞いていない人にも伝わるか。そこまで考えると、配布資料に何を書くべきかが見えてきます。

使い方と例文

  • 「配布資料は、終わってからメールでお送りします。メモは取らなくて大丈夫です」(セミナーの冒頭で)
  • 「ハンドアウトは、スライドそのままではなく、要点だけの1枚にしましょう」(登壇者との打ち合わせで)
  • 「配布資料、前日の正午までにいただけますか。印刷が間に合わなくなるので」(事務局から登壇者への連絡で)
  • 「スライドは配らず、チェックリストだけ紙で配りましょう」(企画会議で)

あるあるなのは、開始前に「今日の資料はもらえますか」と聞かれることです。参加者にとって、資料がもらえるかどうかは、メモをどれだけ取るかを決める大事な情報です。冒頭で一言伝えるだけで、会場の空気が少し落ち着きます。

似た言葉との違い

言葉 意味 見る場所
配布資料 参加者の手元に渡す資料 手元・あとで読み返す
投影資料 会場の画面に映す資料 会場の画面
登壇資料 登壇者が話すために用意する資料の総称 画面と手元の両方

投影資料は、話を聞きながら見る前提なので、文字を少なくしてワンスライド・ワンメッセージでつくるのが基本です。配布資料は、あとで一人で読み返す前提なので、説明の言葉を足したほうが役に立ちます。同じスライドをそのまま配ると、どちらにも中途半端になりがちです。レジュメは、話の要点を短くまとめた資料を指すことが多い言葉です。

実務で気をつけること

  • 配るかどうかを、告知の前に決める:「資料はお送りします」と案内に書くと、申込の理由の1つになります。逆に、配らないなら最初からそう書いておくと、問い合わせが減ります。
  • 配るタイミングを決める:先に配ると、参加者が先を読んでしまいます。あとで送ると、メモを取らずに話に集中できます。何を伝えたい講演かで選びます。
  • データで送るなら、次の案内とつなげる:資料のメールは、開かれやすい1通です。アンケートや個別の相談の案内を、同じメールに入れておきます。考え方はイベントを商談につなげる導線設計にまとめています。
  • 載せてよい中身を確かめる:他社の事例やお客様の名前、社外に出せない数字が入っていないか、登壇者と一緒に見ます。会場では見せてよくても、配ると残ります。
  • 登壇者に締切を早めに伝える:印刷するなら、印刷の日から逆算した締切を、登壇の依頼のときに伝えます。登壇者側の準備の流れはセミナー登壇の準備の進め方で扱っています。
  • データで配るときは、形式をそろえる:登壇者ごとにファイルの形式や名前がばらばらだと、受け取る側は整理に困ります。PDFにする、ファイル名に講演の題名を入れる、といった決まりを、資料を集める前に伝えておきます。

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