カンファレンスあるある用語集

ブレイクアウトセッションとは

ぶれいくあうとせっしょん

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

カンファレンスで、全員が聞く講演のあとに、複数の会場に分かれて並行して進むセッション。参加者は聞きたいものを選ぶ。

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ブレイクアウトと聞いて、オンライン会議で少人数の部屋に分かれる機能を思い浮かべる方も多いはずです。ここでは、カンファレンスのプログラムの形としての意味を中心に書き、オンラインの「ブレイクアウトルーム」にも触れます。

意味

ブレイクアウトセッションとは、カンファレンスで、全員が集まる講演のあとに、複数の会場に分かれて並行して進むセッションのことです。英語の break out には、大きな集まりから「分かれて出る」という意味があります。

全員が同じ会場で聞くセッションは、ゼネラルセッションや全体会と呼ばれます。基調講演は、たいていこちらに入ります。そのあと、テーマごとに部屋が分かれ、参加者は聞きたいセッションを選んで移ります。同じ時間に並ぶセッションの数は「トラック」で数え、「3トラック」と言えば、3つの会場で並行して進む形です。

オンライン会議の「ブレイクアウトルーム」は、参加者を少人数の部屋に分けて話し合う機能です。カンファレンスのブレイクアウトセッションが「聞く場を分ける」ものなら、ブレイクアウトルームは「話し合う場を分ける」もの。言葉は似ていても、目的が違います。

使い方と例文

  • 「午後のブレイクアウト、3本並べますか。それとも2本にしますか」(企画会議で)
  • 「ブレイクアウトの希望は、申込の段階で取りましょう」(企画会議で)
  • 「A会場が満席に近いです。あとから来た方は、中継を流しているB会場へご案内してください」(当日、スタッフ同士の連絡で)

あるあるなのは、人気のセッションに人が集まりすぎて、隣の会場がさみしくなること。もうひとつは、部屋を移るのに思ったより時間がかかり、次のセッションの開始が押すことです。どちらも、組む段階でかなり防げます。

似た言葉との違い

言葉 意味 使う場面
ブレイクアウトセッション 複数の会場に分かれて並行して進むセッション カンファレンスのプログラム
ゼネラルセッション(全体会) 参加者全員が同じ会場で聞くセッション 開会・基調講演・閉会
分科会 テーマごとに分かれた小さな会 学会や業界団体の大会、社内の会
ブレイクアウトルーム オンラインで少人数の部屋に分ける機能 オンラインの会議やワークショップ

ブレイクアウトセッションと分科会は、ほぼ同じ形を指します。企業のカンファレンスでは「ブレイクアウト」や「セッション」と呼ぶことが多く、学会や業界団体では「分科会」がよく使われます。分科会は、聞くだけでなく、参加者同士で話し合う形をとることもあります。

実務で気をつけること

  • トラックの数は、費用にいちばん効く:トラックが増えると、部屋・機材・運営の人が掛け算で増えます。まず1本で成り立つかを考えます。費用の考え方はカンファレンス開催の費用にまとめています。
  • 部屋の大きさは、申込のときの希望で決める:どのセッションに人が集まるかは、当日まで読めません。申込のときに聞きたいセッションを選んでもらい、希望の多いものを大きな部屋に入れます。
  • 同じ層に向けたセッションを、同じ時間にぶつけない:聞きたいものが重なると、参加者はどちらかをあきらめます。入門と応用、営業向けとマーケティング向けのように、同じ時間には違う層に向けたものを並べます。
  • 移る時間を、休憩とは別に取る:部屋を移るだけでも時間がかかります。セッションの終わりと次の始まりのあいだに、移る時間を入れておきます。
  • オンラインのブレイクアウトルームは、少人数にする:話し合う場なので、人数が多いと発言が出ません。分け方はワークショップのチーム分けで扱っています。

くわしく読む

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