基調講演とは
きちょうこうえん
カンファレンスなどで、その日のテーマの方向を示す講演。冒頭に置かれることが多く、英語ではキーノートと呼ぶ。
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基調講演は、学会や業界団体の大会など、いろいろな場で使われる言葉です。ここでは、企業が開くカンファレンスで、プログラムの軸になる講演の意味で書きます。
意味
基調講演とは、その日のテーマの方向、つまり「基調」を示す講演のことです。英語の keynote の訳語で、キーノートスピーチ、または単にキーノートとも呼ばれます。
keynote は、もともと音楽の言葉で、曲の調の土台になる音(主音)のことです。そこから、会の土台になる考えを示す講演を keynote address と呼ぶようになりました。
カンファレンスの基調講演には、だいたい次のような特徴があります。
- プログラムの冒頭など、参加者の多くがそろう時間に置かれる
- 参加者全員が同じ会場で聞く(ほかの講演と時間が重ならない)
- 細かなノウハウより、その日全体の問いや方向を示す
細かな実務の話はそのあとのセッションに任せて、基調講演は「今日はこの問いを持ち帰る日です」と、参加者の構えをつくる役を担います。
使い方と例文
- 「基調講演はどなたにお願いしましょう。告知の顔になる枠なので、早めに決めたいですね」(企画会議で)
- 「基調講演のテーマを、カンファレンス全体のテーマとそろえていただけますか」(登壇の依頼で)
- 「基調講演が押すと、全部が押します。終わりの時刻だけはお願いします」(当日の打ち合わせで)
あるあるなのは、基調講演の登壇者が、あとのセッションの登壇者と同じ話をしてしまうことです。主催者が前後の顔ぶれを伝えていないと起こります。もうひとつは、自社の役員に頼んだ結果、会社の紹介で終わってしまうこと。基調講演は、自社の話ではなく参加者の話をする枠です。
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 置かれ方 |
|---|---|---|
| 基調講演 | その日のテーマの方向を示す講演 | 冒頭など、全員が聞く時間 |
| 特別講演 | テーマを広げる講演や、話題性のある講演 | 主催者が特に招いた枠 |
| 招待講演 | 主催者が依頼して招いた人の講演 | 応募による発表と区別するとき |
| 一般のセッション | テーマごとの個別の講演 | 複数の会場で並行することも |
特別講演と招待講演は、主催者によって使い方が違います。学会では、応募で選ばれた発表と区別する意味で「招待講演」を使うことが多く、企業のカンファレンスでは、テーマから少し離れた話題の講演を「特別講演」と呼ぶことがあります。決まった区別はないので、告知では呼び方より「何の話をする枠か」を書き添えるのが親切です。複数の会場で並行して進むセッションはブレイクアウトセッションと呼びます。
実務で気をつけること
- 基調講演の人選は、プログラムの中で最初に決める:告知の顔になり、ほかのセッションの組み立てもここで決まります。依頼の文面は登壇依頼のメール文例にまとめています。
- 依頼するときに「基調講演」とはっきり伝える:基調講演と言われた登壇者は、その日全体を背負う話を準備します。軽めの話をしてほしいなら、別の呼び方を選びます。呼び方ごとの違いは登壇とはで扱っています。
- その日の問いと、前後の顔ぶれを伝える:カンファレンスで何を持ち帰ってほしいか、あとに誰が何を話すかを伝えておくと、話のかぶりが防げます。
- 終わりの時刻だけは、念を押す:基調講演が押すと、そのあとの全部が押します。残り時間の合図の出し方を、打ち合わせで決めておきます。


