カンファレンスあるある用語集

ゲネプロとは

げねぷろ

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

本番と同じ流れ・機材・時間で、最初から最後まで通して行う最後のリハーサル。会社のイベントでは「通しリハ」とも言う。

カンファレンスの準備に:イベント準備スケジュール表(無料) →

ゲネプロは、オペラやバレエ、演劇の世界で使われてきた言葉です。ここでは、会社のカンファレンスやセミナーで、本番の前に行う本番どおりの通しの意味で書きます。

意味

ゲネプロとは、ドイツ語の Generalprobe(ゲネラールプローベ)の略で、本番と同じ流れ・機材・時間で、最初から最後まで通して行う最後のリハーサルのことです。「ゲネ」と縮めたり、「ゲネリハ」(ゲネラル・リハーサル)と呼んだりすることもあります。

会社のイベントでは、ゲネプロより「通しリハーサル」「通しリハ」と言うほうが多いかもしれません。意味はほぼ同じです。カンファレンスの運営に慣れた人ほど、さらっと「ゲネ」と言う。それくらいの違いです。

ゲネプロで確かめるのは、次のようなことです。

  • 場面と場面のつなぎ目(司会の紹介から、登壇者の話し始めまで、など)
  • マイクの受け渡しや、スライド・映像の切り替え
  • 各枠の実際の時間と、全体の終わりの時刻
  • キュー出しやカンペの合図が伝わるか

使い方と例文

  • 「ゲネは前日の17時から。登壇者の方は、来られる方だけで大丈夫です」(企画会議で)
  • 「ゲネで基調講演が5分延びました。本番はもっと延びる前提で考えましょう」(ゲネのあとの打ち合わせで)
  • 「ゲネで出た直しは、段取りだけにしましょう。中身はもう変えません」(前日の打ち合わせで)

あるあるなのは、ゲネプロに登壇者がそろわないことです。忙しい登壇者ほど、前日の通しには来られません。そのときは、スタッフが代わりに立って、マイクの受け渡しや入れ替えの段取りだけを通します。話の中身を確かめる場ではなく、つなぎ目を確かめる場だと割り切れば、代役でも十分に役に立ちます。

似た言葉との違い

言葉 意味 確かめること
ゲネプロ(通しリハーサル) 本番と同じ形で、最初から最後まで止めずに通す 全体の流れと時間
場当たり 会場で、場面ごとに止めながら段取りを確かめる 立つ位置・マイク・切り替え
リハーサル 本番の前に行う練習の総称 目的によって変わる

場当たりは止めながら確かめるもの、ゲネプロは止めずに通すものです。順番としては、場当たりで段取りを決め、ゲネプロで通して確かめます。会社のイベントでは、時間が取れずに2つを1回で済ませることもよくあります。ウェビナーで配信の接続を確かめるリハーサルとは、確かめるものが違います。

実務で気をつけること

  • ゲネプロの時間を、会場を借りる時間に入れておく:会場は本番の時間だけ借りがちです。前日か当日の朝に通す時間を、会場を予約する段階で取っておきます。
  • 本番と同じ機材・同じパソコンで通す:スライドの表示や音の出方は、パソコンが変わるだけで変わります。本番で使うものを、そのまま使います。
  • 時間を計り、延びた枠を書き留める:ゲネで延びた枠は、本番ではさらに延びます。どの枠で巻くかを、ここで決めておきます。
  • 直すのは段取りだけにする:ゲネのあとに話の中身や構成を変えると、通していない変更が本番に混ざります。登壇者ごとの中身の通しは、1週間前までに済ませておきます。登壇する側の流れはセミナー登壇の準備の進め方にまとめています。

くわしく読む

カンファレンスあるある用語集の一覧へ 事業成長につなげる場の用語集へ