カンファレンスあるある用語集

前説とは

まえせつ

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

本番が始まる前に、客席へ向けて行う案内や話。注意事項を伝え、参加者が聞く準備を整えるための時間。

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前説は、テレビの公開収録やお笑いのライブで、本番の前に客席を温める話として知られています。ここでは、セミナーやカンファレンスで、開演の前に客席へ向けて行う案内の意味で書きます。

意味

前説とは「前説明」の略で、本番が始まる前に客席へ向けて行う案内や話のことです。反対に、本番が終わったあとの案内は「後説(あとせつ)」と呼びます。

セミナーやカンファレンスの前説で伝えるのは、主に次のようなことです。

  • 携帯電話の音の切り方と、写真や録音の扱い
  • 資料やアンケートの受け取り方、会場の Wi-Fi
  • 質疑の進め方
  • 始まりの時刻と、終わりの時刻

前説には、もうひとつ役目があります。参加者が聞く構えをつくることです。会場が静まりかえったまま本番が始まると、最初の登壇者は冷えた客席を相手にすることになります。前説で一度声を出してもらう、隣の人とあいさつしてもらう。それだけで、本番の空気が変わります。

使い方と例文

  • 「前説は開始の3分前から。MCさん、お願いできますか」(企画会議で)
  • 「前説で、写真の撮影はOK、録音はご遠慮くださいと伝えてください」(前日の打ち合わせで)
  • 「前説が終わったら、キューを出して開会の映像に入ります」(リハーサルで)

前説で笑いを取る必要はありません。慣れたMCほど、最初は「今日はどちらからお越しですか」のような、答えやすい問いかけから入ります。

あるあるなのは、張り切りすぎた前説が長引いて、本番の始まりが押してしまうことです。前説は短いほど、本番が引き立ちます。

似た言葉との違い

言葉 意味 話す人
前説 本番の前に、客席へ向けて行う案内や話 MC・司会
開会のあいさつ 本番の最初に、会の目的を伝える言葉 主催者・MC
影ナレ 姿を見せずに、声だけで流す案内 MC・スタッフ
後説 本番が終わったあとの案内 MC・司会

前説は本番の前、開会のあいさつは本番の最初です。前説で注意事項を済ませておくと、開会のあいさつは「なぜこの場を開いたか」に集中できます。

影ナレ(影のナレーション)は、壇上に人が立たず、声だけで流す案内です。開場のあいだは影ナレで注意事項を流し、開演の直前にMCが壇上から前説をする、という組み合わせもよくあります。

実務で気をつけること

  • 前説で伝えることを、前日までに書き出す:撮影の可否、アンケート、Wi-Fi、質疑の方法。抜けると、本番の途中で案内し直すことになります。例文はセミナーの司会台本の書き方の「開場前のアナウンス」にあります。
  • 長さを決めておく:前説は数分で終えるものです。進行表に前説の始まりと終わりの時刻を書き、本番の開始を押さないようにします。司会や受付を含む当日の運営をどこまで頼めるかは、イベント運営代行の頼める範囲と費用で扱っています。
  • 誰が話すかを決める:MCが前説から入ると、そのまま本番に入れるので流れが自然です。主催者が前説をする場合は、開会のあいさつと中身が重ならないようにします。
  • オンラインでは、開始前の画面と組み合わせる:ウェビナーでは、始まる前の待ち画面に注意事項を出しておき、始まってすぐに音声とチャットの確認を一言で伝えます。会場のような前説は短く済ませます。

くわしく読む

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