カンファレンスあるある用語集

キュー出しとは

きゅーだし

大和田 颯(株式会社hyten 代表取締役)・

話し始めや映像・音楽の切り替えのタイミングを、決めた合図で伝えること。進行の責任者から司会やスタッフへ出す。

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「キュー」と聞いてビリヤードの棒を思い浮かべた方、この用語集では別の意味です。ここでは、カンファレンスやセミナーの当日に、話し始めや映像の始まりを合図で伝える「キュー出し」の意味で書きます。

意味

キュー出しとは、何かを始めるタイミングを、合図で伝えることです。キューは英語の cue で、「きっかけ」「合図」という意味です。放送の現場から広まった言葉で、「キューを振る」「キューをもらう」とも言います。

イベントでは、こんな場面でキューを出します。

  • 司会が開会のあいさつを始める
  • オープニングの映像や音楽を流す
  • 配信を始める、録画を始める
  • 登壇者がスライドの1枚目を出す

キューを出すのは、たいてい当日の進行の責任者です。手を上げてから振り下ろす、指で「5、4、3」と数える、といった合図がよく使われます。

使い方と例文

  • 「14時ちょうどに、私からMCさんにキューを出します」(前日の打ち合わせで)
  • 「映像が終わったら、キューを待たずに話し始めてください」(リハーサルで)
  • 「配信、キューください」「では5秒前、4、3……」(オンラインの本番直前に)

最後の例のように、カウントの終わりのほうは声に出さず、指だけで数えるやり方がよく使われます。声がマイクや配信に乗らないようにするためです。

あるあるなのは、キューを出したのに、出された側が気づかないこと。司会が手元の台本を見ていて、合図が空を切ります。キューを出す人は、相手の目に入る位置に立つところからが仕事です。

似た言葉との違い

言葉 意味 使う場面
キュー出し 何かを始めるタイミングを合図で伝える 始まりや切り替えの瞬間
カンペ 指示や残り時間を紙に書いて見せる 話している途中
巻きの合図 話を早めにまとめるよう伝える 時間が押しているとき

キュー出しは「いま始めて」の一瞬の合図で、カンペは話している途中に読んでもらう情報です。巻きの合図も合図のひとつですが、始めるタイミングではなく、終わらせ方を伝えるものです。

実務で気をつけること

  • キューを出す人は1人に決める:複数の人が合図を出すと、司会も配信の担当も、誰を見ればいいか分からなくなります。
  • 出す前に、受ける側の準備を確かめる:映像の担当や司会に、目やうなずきで「いけますか」を確かめてから出します。準備ができていないうちに出したキューは、出さなかったのと同じです。
  • 進行表に「きっかけ」を書く:「映像が終わったら司会が話す」「司会が『それではお願いします』と言ったら画面を切り替える」のように、何をきっかけに次が始まるかを書いておきます。進行表の列の組み方はイベント進行表の作り方にまとめています。
  • 合図の形を、リハーサルで一度やってみる:手の合図は、本番で初めて見ても意味が分かりません。開会の場面だけでも、キューの出し方を通しておきます。
  • オンラインでは、声ではなくチャットと手の合図で:配信中は声を出せません。スタッフだけが見るチャットで「10秒前」「どうぞ」と送るか、司会の目に入る位置で手の合図を出します。配信の役割の分け方はウェビナー運営代行に頼めることで扱っています。

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