カンペとは
かんぺ
司会や登壇者に向けて、残り時間や指示を書いて見せる紙。客席の後ろなど、話す人の目に入る位置で掲げる。
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カンペと聞くと、テレビの収録でスタッフが掲げる大きな紙を思い浮かべる方が多いはずです。ここでは、カンファレンスやセミナーの当日に、司会や登壇者に向けて見せるカンペの意味で書きます。
意味
カンペとは、話している人に向けて、残り時間や指示を書いて見せる紙のことです。スケッチブックや厚紙に大きな字で書き、客席の後ろなど、話す人の目に入る位置で掲げます。
語源には2つの説があります。ひとつは「カンニングペーパー」の略という説。もうひとつは「看板ペーパー」の略という説です。どちらが正しいかは、はっきりしていません。もっとも、現場でどちらの由来かを気にする人はまずいません。
「カンニング」の響きを避けたい改まった場では、「指示ボード」「進行の合図」「残り時間の表示」と言い換えると通じます。
イベントのカンペに書くのは、だいたい次の3種類です。
- 残り時間:「残り5分」「残り1分」
- 指示:「巻きで」「質疑へ」「次の方へマイクを」
- せりふの助け:司会が読み上げる名前や数字、言い忘れやすい案内
使い方と例文
- 「残り10分、5分、1分でカンペを出します」(登壇者との打ち合わせで)
- 「次のカンペ、『質疑は2問まで』でお願いします」(進行の責任者からスタッフへ)
- 「カンペ、もう少し大きい字で書き直せますか。後ろの席からだと読めません」(リハーサルで)
あるあるなのは、登壇者が話に夢中で、カンペをまったく見てくれないことです。掲げる側は、紙を持って立ったまま、目が合う瞬間を待つことになります。目が合わないまま「残り0分」を迎えないよう、打ち合わせのときに「この方向から出します」と、見る場所を伝えておきます。
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| カンペ | 話す人に向けて掲げる、指示や時間を書いた紙 | 進行する側から話す人へ |
| プロンプター | 原稿を映して読ませる画面 | 原稿を読み上げるあいさつや講演 |
| 手元のメモ | 話す人が自分で持つメモ | 話す順番を確かめるとき |
| タイマー | 残り時間を表示する時計 | 持ち時間を本人が見るとき |
カンペは、進行する側から話す人へ向けるもの。手元のメモは、話す人が自分のために持つものです。「カンペを見ながら話す」という言い方は手元のメモを指して使われることもありますが、イベントの運営で「カンペ」と言えば、たいていは掲げる紙のほうです。
実務で気をつけること
- 書くことを前日までに決めておく:残り時間の枚数は、登壇者の持ち時間に合わせて決めます。「残り10分・5分・1分」を前もって書いておき、当日は出すだけにします。
- 出す人と出す位置を、登壇者に伝える:客席の後ろの中央など、話しながら自然に目に入る位置を選びます。パネルなら、全員ではなくモデレーターから見える位置に出します。進め方はパネルディスカッションの進め方で扱っています。
- 字は太く、1枚に1つのことだけ:会場の後ろからでも読めるよう、太いペンで大きく書きます。1枚に2つの指示を書くと、どちらも読まれません。
- オンラインでは、画面の外で伝える:配信では紙を掲げても映ってしまいます。話す人だけが見えるチャットや、カメラの横に置いた画面で伝えます。
- 話す側も、見る準備をしておく:登壇者は、本番の前に「カンペはどこから出ますか」と主催者に聞いておくと安心です。登壇の準備の流れはセミナー登壇の準備の進め方にまとめています。

