同時通訳とは
どうじつうやく/英語では simultaneous interpretation
話し手が話すのとほぼ同時に、別の言葉に訳して届けること。ウェビナーでは、参加者が元の音声か訳の音声かを選んで聞く形が多い。
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同時通訳は外交の場や放送でも使う言葉ですが、ここでは会社のウェビナーやカンファレンスで、海外の登壇者や参加者がいるときに言葉をつなぐ意味で書きます。通訳者の探し方や費用ではなく、主催者が決めることを整理します。
意味
同時通訳は、話し手が話している間に、通訳者が別の言葉へ訳して届けることです。英語では simultaneous interpretation と言い、略して「同通(どうつう)」と呼ぶ現場もあります。
ウェビナーでは、配信ツールの通訳の機能を使い、元の音声とは別に訳の音声を流す形がよく使われます。参加者は、聞きたい言葉を選びます。会場で開くイベントでは、通訳者がブースに入り、参加者は受信機とイヤホンで聞きます。
同時通訳は、聞きながら訳し続ける仕事なので、負担がとても大きくなります。そのため、2人以上の通訳者が一定の時間ごとに交代するのが一般的です。
ウェビナーで同時通訳を付けると、参加者の手元には2つの音声が届きます。1つは登壇者の声そのもの、もう1つは通訳者の声です。ツールによっては、訳の音声の後ろに元の音声を小さく重ねて流せます。話し手の声の調子が伝わるので、聞き手は「いま笑ったところだ」と分かります。
使い方と例文
- 企画会議で「海外の登壇者が1人入るので、その枠だけ同時通訳を付けますか。それとも全体に付けますか」
- 通訳者への依頼で「当日の資料と、登壇者が話す内容のメモを、本番の1週間前までにお送りします」
- 当日の案内で「英語のセッションでは、画面の下の通訳のボタンから『日本語』を選んでください」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 同時通訳 | 話すのとほぼ同時に訳す | 時間の決まった講演・パネル |
| 逐次通訳 | 話し手が区切ったところで、まとめて訳す | 少人数の対談・質疑・商談 |
| ウィスパリング | 隣で小声で訳す同時通訳 | 聞き手が1〜2人のとき |
| 字幕 | 訳を文字で画面に出す | 録画・アーカイブ |
逐次通訳は、訳す時間のぶん、話す時間がほぼ倍になります。同時通訳は時間が延びない代わりに、通訳の設備と人の手配が要ります。持ち時間の短い講演なら同時通訳、質疑や対談を丁寧にしたいなら逐次通訳、と分けて考えます。
ウィスパリングは、通訳の設備を使わずに済む代わりに、周りの人には訳が聞こえません。役員が1人だけ海外から来る、といった場面で使います。ウェビナーで同じことをしたいときは、通訳者をその人と同じ小部屋に入れる、といった工夫をします。
実務で気をつけること
- 付ける範囲を企画の早い時期に決める:全体か、海外の登壇者の枠だけか。範囲で通訳者の人数と拘束の時間が変わります。申込ページにも「どのセッションに通訳があるか」を書きます。
- 資料と話す内容を先に渡す:通訳の出来は準備でほぼ決まります。スライド、登壇者のメモ、社名や製品の固有の呼び方、略語の一覧を、主催者が登壇者から集めて渡します。登壇者の準備の流れは登壇の準備の進め方にまとめています。
- 音声の流れを配信の担当と決める:通訳者がどこで元の音声を聞き、訳の音声をどこへ返すか。会場とオンラインを両方つなぐときは特に複雑になります。配信オペレーターと通訳者を同じ打ち合わせに呼び、リハーサルで一度通します。
- 登壇者に話す速さを伝える:早口や、資料にない数字の連続は訳が追いつきません。「少しゆっくり、1文を短く」と事前にお願いします。
- 録画に残す音声を決める:アーカイブを出すなら、元の音声だけか、訳の音声も残すかを決めます。通訳の音声の扱いは通訳者との約束にかかわるので、依頼の時点で確かめておきます。


