アンケート回収率とは
あんけーとかいしゅうりつ/英語では response rate
アンケートを届けた人のうち、答えが戻ってきた人の割合。セミナーやウェビナーでは、終わったあとのアンケートについて使うことが多い。
ウェビナーの準備に:イベント準備スケジュール表(無料) →
回収率は、調査の会社が行う大きなアンケートや、売掛金の回収の意味でも使われる言葉です。ここでは、セミナー・ウェビナーの参加者に答えてもらうアンケートが、どれだけ戻ってきたかの意味で書きます。
意味
アンケート回収率は、次の計算で出します。
回収率 = 答えが戻ってきた数 ÷ アンケートを届けた人の数
紙のアンケートを配って集める場面の言い方が、オンラインでもそのまま使われています。ウェブのアンケートでは「回答率」と呼ぶことも多く、意味はほぼ同じです。
数字がぶれやすいのは、分母です。
- 申し込んだ人で割るか、当日に参加した人で割るか
- ウェビナーで、途中で抜けた人を分母に入れるか
- お礼のメールで後日答えた人を、分子に入れるか
ウェビナーで終わりの時間にアンケートを出すと、途中で抜けた人には届きません。分母を「最後まで残った人」にすると高く出て、「参加した人」にすると低く出ます。どちらも間違いではないので、報告では分母を書き添えます。
回収率は「どれだけの人が答えたか」の数字で、答えの中身の良し悪しは分かりません。満足した人ほど答えやすい、不満のある人ほど書きたくなる、といった偏りも入ります。回収率が低い回の答えは、参加者全体の声ではなく「答えた人の声」として読みます。
使い方と例文
- 企画会議で「アンケートは終わってからメールで送るのではなく、最後の3分で画面に出しましょう。その場で答えてもらいます」
- 終わったあとの報告で「参加〇〇名のうち、回答は〇〇件でした。回収率は〇〇%で、分母は当日入った人です」
- 振り返りで「回収率は上がりましたが、自由記述が空欄の答えが増えています。設問を見直しましょう」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 割る数 |
|---|---|---|
| 回収率 | 届けた人のうち、答えが戻ってきた割合 | アンケートを届けた人 |
| 回答率 | 回収率とほぼ同じ。ウェブのアンケートで多い言い方 | アンケートを届けた人 |
| 有効回答率 | 戻ってきた答えのうち、集計に使える答えの割合 | 戻ってきた答え |
| 参加率 | 申し込んだ人のうち、当日に参加した人の割合 | 申し込んだ人 |
有効回答は、空欄ばかりの答えや、同じ人が2回送った答えを外したものです。回収率が高くても、有効回答が少なければ判断には使えません。当日にどれだけ人が来たかは、参加率(ウェビナー)のページで扱います。
実務で気をつけること
- 答える時間を、プログラムの中に取る:終わってからメールで送ると、多くの人は開きません。最後の数分を答える時間にして、司会が「いま、画面のリンクからお答えください」と言います。プログラムを組むときに主催者がこの時間を決め、台本にそのひと言を書いておきます。
- 設問の数は、何に使うかで決める:数が多いと、途中でやめる人が増えます。設問ごとに「この答えで何を決めるか」を書き出し、使い道のない設問は外します。満足度の次に何を聞くかは、イベントの効果測定のアンケートの節にまとめています。
- 資料と引き換えにするかは、目的で決める:「アンケートにお答えいただいた方に、資料をお送りします」とすると、回収率は上がりやすくなります。その代わり、急いで選んだだけの答えも混ざります。答えの中身で次の企画を決めたいのか、まず連絡先と相談の希望を集めたいのか。主催者と営業で目的を決めてから選びます。
- 分母を、毎回同じにする:前の回は参加した人、今回は最後まで残った人で割ると、回収率は比べられません。分母の決め方を1回目の前に書いておき、報告では「回収率〇〇%(分母は〇〇)」の形で出します。
- 答えを使ったことを、参加者に返す:次の回の冒頭で「前の回のアンケートで多かった声を受けて、今回は事例を増やしました」と伝えます。答えても何も変わらないと感じた人は、次から答えません。何を聞くかは事後アンケートのページで扱います。


