多拠点配信とは
たきょてんはいしん/英語では multi-site streaming
離れた複数の会場や拠点をつないで、1つのウェビナーやイベントとして配信すること。登壇者が別々の場所から話す形も含む。
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多拠点配信は放送や遠隔授業でも使う言葉ですが、ここでは会社のウェビナーやイベントで、複数の会場や事業所をつないで1つの会にする意味で書きます。機材の組み方ではなく、主催者が決めることを整理します。
意味
多拠点配信は、2か所以上の拠点から映像と音声を集めて、1つの配信として届けることです。拠点は、会場、事業所、登壇者の自宅、配信のスタジオなどです。
よくある形は次の3つです。
- 登壇者が別々の場所から話す:東京の会場と、大阪の事業所の登壇者をつないで、パネルをする
- 複数の会場に参加者がいる:本社と支社に参加者を集め、それぞれの会場の様子も映しながら進める
- 会場から会場へ中継する:メインの会場の講演を、ほかの会場の画面に流す
拠点が増えるほど、音と映像の行き来が複雑になり、遅れやずれが出やすくなります。
社内では、全国の事業所をつないだ説明会や勉強会で使われることが多い言葉です。お客様向けのウェビナーでは、登壇者が別々の都市にいるパネルや、地方の会場とつないだセミナーで使われます。どちらの場合も、「どの拠点の映像を、いつ映すか」を誰が決めるかが、運営の要になります。
使い方と例文
- 企画会議で「全国の支社の方にも参加してもらいたいので、3拠点の多拠点配信で考えています」
- 拠点の担当への連絡で「各拠点に1人、マイクとカメラを見る担当を置いてください」
- 当日の進行で「大阪の会場の皆さん、声は届いていますか。手を挙げて教えてください」
似た言葉との違い
| 言葉 | 意味 | 拠点の数 |
|---|---|---|
| 多拠点配信 | 離れた複数の拠点をつないで1つの配信にする | 2か所以上 |
| ハイブリッド開催 | 会場とオンラインの両方に参加者がいる | 会場は1か所でもよい |
| 中継 | ある会場の様子を、別の場所へそのまま届ける | 送る側と受ける側 |
| スタジオ配信 | 配信のための部屋から届ける | 1か所が多い |
ハイブリッド開催は「参加者がどこにいるか」の言葉で、多拠点配信は「どこから配信するか」の言葉です。会場1か所とオンラインならハイブリッド開催、話し手や会場が何か所にもまたがるなら多拠点配信と呼ぶことが多くなります。
中継は、送る側と受ける側がはっきり分かれている形です。受ける側の会場からは話さず、見るだけのことが多くなります。多拠点配信は、どの拠点からも話す可能性がある、という点が違います。
実務で気をつけること
- 拠点ごとに責任者を1人置く:配信の中心の拠点とは別に、各拠点に機材と進行を見る人を決めます。主催者は、名前・連絡手段・受け持ちを1枚の表にして共有します。
- 拠点どうしの連絡の手段を分ける:配信の音声とは別に、運営どうしが話すチャットや電話を用意します。配信の中で「聞こえますか」と確かめ合うと、参加者にも全部聞こえます。
- 音の遅れを前提に進行を組む:拠点をまたいだ掛け合いは、少しずつずれます。パネルなら、司会が「次は大阪の〇〇さん」と名前を呼んで渡す形にし、かぶりを減らします。
- 配信テストを拠点ごとと全体で行う:各拠点の機材を確かめたあと、全拠点をつないで切り替えまで通します。配信テストを拠点の数だけ重ねるので、日程は早めに押さえます。
- 一つの拠点が切れたときの手順を決める:その拠点の登壇を後ろに回すか、電話の音声だけでつなぐか。司会の言うひと言まで、台本に書いておきます。


