コミュニティ運営代行に任せられること範囲の決め方と、社内に残す仕事

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ユーザー会を立ち上げたものの、2回目からの運営を回す人がいない。担当者は本業と兼ねていて、案内のメールも当日の準備も、毎回ぎりぎりになる——このとき候補になるのが、コミュニティの運営代行です。

ただ、コミュニティの運営は、イベントの運営よりも任せる範囲が見えにくい仕事です。1回ごとの会だけでなく、会と会のあいだのやりとりや、会員の対応まで含むからです。範囲を決めずに頼むと、「会はきれいに開かれているのに、お客様との関係が深まらない」という状態になりがちです。

この記事では、コミュニティの運営で任せられる範囲を6つに分け、頼み方と、社内に残す仕事を整理します。自社で運営するときの年間の型はユーザーコミュニティの運営設計にまとめています。

任せられる仕事は、6つに分かれる

領域 含まれる仕事 任せやすさ
会の企画 テーマ、登壇者の候補、プログラム、年間の予定 一緒に決める
案内 招待・告知の文面、申込の管理、リマインド 任せやすい
当日の運営 会場の準備、受付、司会・進行、テーブルの進行役、記録 任せやすい
オンラインの場 投稿の呼びかけ、質問への一次対応、話題の提供 一部は任せやすい
会員の対応 入会の案内、問い合わせへの対応、名簿の管理 一部は任せやすい
振り返り アンケートの集計、レポート、次回への申し送り 任せやすい

手順が決まっている「案内」「当日の運営」「振り返り」は、丸ごと任せやすい領域です。一方で「会の企画」は、何のための会かを決める部分が社内に残るので、一緒に決める形になります。

立ち上げ期と運営期で、頼み方を変える

コミュニティは、立ち上げの数か月と、そのあとの運営とで、必要な仕事が大きく変わります。同じ頼み方をしないことが大切です。

立ち上げ期(第1回まで・第2回まで) 会の目的、来てほしい人、中心になってくれるお客様、第1回のプログラム。ここは設計の仕事が中心です。決めることが多いので、企画から一緒に考えてくれる相手に、一式で頼むのが向いています。第1回までの進め方はユーザー会・ユーザーコミュニティの立ち上げ方にまとめています。

運営期(2回目から) 会の頻度と型が決まり、毎回の準備がくり返しになります。ここは運営の仕事が中心です。月ごとに決まった範囲を任せる形が向いています。ただし、運営期こそ「同じ顔ぶれになっていないか」「お客様が自分から話しているか」を見て、少しずつ型を直していく必要があります。

月額の費用が決まる要素

運営期を月額で頼むとき、費用は主に次の4つで決まります。見積もりを比べるときは、この4つをそろえてください。

  1. 会の頻度と規模:月1回か、四半期に1回か。参加者は何人か
  2. オンラインの場を含むか:投稿の呼びかけや質問への対応まで頼むと、毎日の仕事になる
  3. 会員の対応を含むか:入会の案内や問い合わせの窓口を持つかどうか
  4. 振り返りの細かさ:アンケートの集計だけか、社内向けのレポートと次の半年の提案までか

とくに2と3は、日々の仕事として積み上がるので、含めるかどうかで大きく変わります。最初は会の運営と振り返りだけを頼み、オンラインの場は社内で持つ、という分け方もよくあります。

社内に残す仕事

運営を任せても、次の3つは社内に残してください。ここまで任せると、契約が終わったときに場ごと消えてしまいます。

  • お客様との関係。会で話したお客様との、その後のやりとり。会社として向き合う部分です
  • 社内の合意。「この会は何のためか」を営業や製品の担当と共有し、会の時間を守ること
  • 続けるかどうかの判断。半年ごとに、目的に近づいているかを見て、型を直すか、続けるかを決めること

運営を任せる相手には、型をつくって渡してもらうことを頼んでおくと安心です。運営の手順書、役割分担表、当日の進行台本、振り返りの記録。これが残っていれば、あとから社内で回すことも、別の相手に引き継ぐこともできます。

依頼先を見極める、3つの質問

「第1回と第2回で、何を変えますか」 前の回の反応から次の回を組み立てられる相手は、会を「続く場」として見ています。毎回同じ型で回すことしか答えられない相手だと、だんだん同じ顔ぶれになっていきます。

「お客様に運営を手伝ってもらう形は、どうつくりますか」 中心になってくれるお客様と一緒に会を運営する形(実行委員会など)を答えられるかを見ます。運営を全部引き受けるほど、お客様が自分から動く余地がなくなるからです。委員会のつくり方はコミュニティの実行委員会のつくり方で扱っています。

「契約が終わったら、何が残りますか」 手順書や記録を渡す前提かどうか。ここで、任せたあとに社内で続けられるかが決まります。

よくある質問

会の当日だけ頼むことはできますか?

できます。会場の準備、受付、司会、テーブルの進行役など、当日の運営だけを任せる頼み方は多いです。その場合は、テーマとプログラム、来てほしい人の招待は社内で用意してください。

オンラインのコミュニティだけでも頼めますか?

頼めますが、会と組み合わせるのがおすすめです。BtoBのコミュニティは、顔を合わせたことのない人どうしではオンラインの場で話が始まりにくいからです。年に数回でも会を開き、そこで生まれた関係をオンラインの場につなげると続きやすくなります。

立ち上げから頼むのと、2回目から頼むのはどちらがいいですか?

決まっていないことが多いなら、立ち上げからです。目的や来てほしい人が決まっていない状態で2回目から頼むと、運営の型はできても、何のための会かが曖昧なまま続きます。逆に、第1回を社内で開いて手ごたえがあるなら、2回目から運営を任せる形でも十分に回ります。

まとめ

  • コミュニティの運営で任せられる範囲は、会の企画/案内/当日の運営/オンラインの場/会員の対応/振り返りの6つ
  • 立ち上げ期は設計の仕事が中心なので一式で、運営期は運営の仕事が中心なので月ごとの範囲で頼む
  • 月額の費用は、会の頻度と規模・オンラインの場・会員の対応・振り返りの細かさで決まる
  • お客様との関係・社内の合意・続けるかどうかの判断は、任せても社内に残す
  • 依頼先は、第1回と第2回で何を変えるか、お客様に手伝ってもらう形、契約後に残るもの、の3つの質問で見極める

hytenのコミュニティの立ち上げでは、第1回までの立ち上げから2回目からの運営まで、同じ月額制でお任せいただけます。手順書・役割分担表・進行台本を残すので、途中から社内で回す形にも切り替えられます。

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