「1人目のイベント担当」の役割と始め方社内に置く意味

「毎年カンファレンスはやっている。でも、社内に“イベントをわかっている人”がいない」——。多くの企業で、イベントは制作会社に任せる一方、社内で旗を振る担当が不在のまま回っています。その結果、開催はできても成果が残らない。この穴を埋めるのが「1人目のイベント担当」です。

この記事では、1人目のイベント担当が担う役割と、社内に置くときの始め方を整理します。

「1人目のイベント担当」とは

1人目のイベント担当とは、**イベントを「事業成果につなげる施策」として設計し、社内で意思決定と関係者調整を担う“中の人”**のことです。会場・演出・当日運営を担う制作会社とは、役割がはっきり分かれます。

  • 制作会社:決まった企画を、プロの技術で形にする(会場・ステージ・進行の実行)
  • 1人目のイベント担当:そもそも何のためにやるか、どう成果につなげるかを設計し、社内を動かす

つまり、制作会社に「出す前」と「受け取った後」を担うのが1人目の担当です。両者は競合ではなく、役割の違う補完関係にあります。

なぜ「1人目」が要になるのか

イベントの成果は、当日の出来よりも前後の設計で決まります。目的の言語化、呼ぶべき人の設計、事後フォローの導線——これらは社内の事情を理解した人でなければ動かせません。

外注できるのは「実行」であって、「何のためにやるか」の意思決定は外注できない。ここが空いていると、どれだけ立派なイベントをやっても成果が事業に接続しないのです。イベントマーケティングの考え方はイベントマーケティングとはでも解説しています。

1人目のイベント担当が担う3つの役割

1. 目的とKPIの設計

「来場◯名」で終わらせず、商談化・関係構築・既存顧客の活用など、事業に紐づく指標を1つ決めます。目的が定まると、企画も集客も追う数字も自然に決まります。

2. 社内の巻き込みと合意形成

イベントは、営業・マーケ・広報・経営が関わる横断施策です。誰に何を依頼し、どう合意を取るか——この調整こそ、社内にいる担当でなければ回せません。

3. 制作会社への発注と連携

企画が固まったら、実行は制作会社に任せます。1人目の担当は「何を・なぜ作るか」を言語化して発注し、当日は運営を委ねて成果の設計に集中します。制作は制作会社と連携し、担当は上流と中身に集中する——この分担が成果を最大化します。

社内に置くときの始め方(最初の90日)

いきなり専任を採用できなくても、次の順で始められます。

  1. 兼任で1人決める:まずは「イベントの旗振り役」を明文化する。役割が曖昧なまま複数人で持つと、誰も設計しない状態になります。
  2. 直近1本を“逆算”で設計する:目的→KPI→呼ぶ人→当日→フォローの順で1本やり切り、型をつくる。KPIの決め方はイベントの効果測定・KPI設計に手順があります。
  3. 振り返りを資産化する:終わったら数字と学びを残し、次回の起点にする。回を重ねるほど社内に知見が積み上がります。

専任を置く余裕がない、あるいは型ができるまで伴走がほしい——そんな段階では、外部の専任担当を“1人目”として一時的に借りる選択肢もあります。ゼロイチでカンファレンスを立ち上げる場合の具体的な手順は自社カンファレンスの立ち上げ方にまとめています。

無料ガイド: 担当者がまず押さえるべきつまずきパターンは『イベント・セミナーが成果につながらない7つの落とし穴』で無料配布しています。

よくある質問

兼任でも務まりますか?

最初は兼任が現実的ですし、十分に機能します。条件はただ一つ、「イベントの旗振りはこの人」と社内で明文化することです。役割が曖昧なまま複数人に分散すると、実行は回っても設計する人がいない状態になります。型ができて施策が増えてきた段階で、専任化を検討すれば十分です。

どんな人が向いていますか?

イベント運営の経験よりも、自社の事業と顧客を理解していて、社内調整が苦にならない人です。運営の実務や演出は外部と連携できますが、「何のためにやるか」の言語化と社内の合意形成は、事業を分かっている人にしかできません。

外部に「1人目」を頼むのは、内製化と矛盾しませんか?

矛盾しません。むしろ、最初の型づくりを経験者と一緒にやるほうが、内製化は速く進みます。大事なのは、外部に「丸投げ」するのではなく、設計の考え方・振り返りの型を社内に残す前提で伴走してもらうことです。型が残れば、2年目からは社内で回せます。

まとめ

1人目のイベント担当は、イベントを事業成果につなげるために社内で旗を振る“中の人”です。制作会社に出す前の設計と、社内の巻き込みを担うことで、イベントは「やって終わり」から「成果が残る施策」に変わります。担当者が押さえるべき工程の全体像はイベント・セミナーを成果につなげる完全ガイドにまとめています。

hyten は、御社の「1人目イベント担当」として、企画から運用・継続まで伴走します。制作は制作会社と連携しつつ、上流の戦略と中身の設計を、事業を理解した専任として担います。詳しくはカンファレンス・セミナー・コミュニティのプロデュースをご覧いただくか、お問い合わせからご相談ください。

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